暑気払いの正しい意味&時期 おすすめのギフト

暑気払いは、健やかに夏を乗り切る生活の知恵。現代的なものだとビアガーデンなどの納涼会や、プールなども暑気払いのひとつと言えるでしょう。ここでは、暑気払いの意味や時期、ギフトにもなる食べ物・飲み物などをご紹介します。お中元や手土産にもご活用ください。

イラスト:風鈴、ジョッキビール、レモンスカッシュ、かき氷、海水浴をする子供、打ち水をする浴衣の女性のイラストの横に「体内に溜まった熱気を払い、元気に過ごすことが目的です。」とコメント

暑気払いの意味

「暑気払い」は漢字が示す通り、暑気を払うことを意味します。冷たい飲み物・食べ物、漢方を摂取したり、プールや海水浴にいったりすることで体内に溜まった熱気を払い、元気に過ごすことが目的です。

語源は中医学(漢方医学)にあり、暑気とは暑邪と言い換えられ、外(主に気候を指す)からやってきて、心身に悪影響を及ぼすと考えられている邪気のひとつです。

季節に関係する邪気は「風、暑、燥、湿、寒、火」の6つで、合わせて六淫の邪気(りくいんのじゃき)と呼びます。

夏に特に気をつけたい邪気は「暑邪(しょじゃ)」と「湿邪(しつじゃ)」の2つ。暑邪によって体に熱がこもると、高熱、顔面紅潮、大量発汗、口渇(喉の乾き)をもたらし、体力が消耗することで気力も減退します。

もうひとつの湿邪は、湿気が体の内にこもることで、だるさや食欲不振、冷えや胃腸虚弱につながる邪気です。こうした不調は特に梅雨に感じる方が多いでしょう。

夏にはこうした体の不調が起こるので、「体内に溜まった熱を冷まして(暑気を払って)、気力・体力を取り戻す行い」として暑気払いが行われています。

暑気払いの時期

暑気払いは、日本においても古くから行われてきました。夏越の大祓、茅の輪くぐりなどの行事をはじめ、打ち水や風鈴といった夏の風物詩も暑気払いです。

暑気払いの時期は、いつからいつまでと決まっているわけではありません。季節が春から夏に変わって暑さを感じはじめたころから、秋らしい涼しさが訪れるころまでは、暑気払いを意識すると良いでしょう。

暦でいうと、夏至の6月21日頃~処暑の8月23日頃までが暑気払いを行う目安といえそうです。

暑気払いは飲み会ではない 納涼会との違い

先述したように、暑気払いは体にこもった熱を冷まして、気力・体力を取り戻す行いですから、夏の始まりから終わりまで使える言葉です。

一方で「納涼会」は、暑い最中に行われる宴会や、暑さを逃れて涼しさを楽しむ行事を指します。主に夏真っ盛りに催されるため暑気払いよりも期間は短めです。両者は厳密には違う意味ですが、納涼会のことを暑気払いと言うこともあります。

暑気払いに「涼」を贈る

ここからは、暑気払いにふさわしいギフトをご紹介します。大切な方へ贈るのはもちろん、ご自身が元気に夏を乗り切るためにも活用できます。

暑気払いのギフトは、暑さをうち払う「涼」を感じるものが喜ばれます。「涼」を贈る食べ物といえば、食欲がなくてもさっぱりと食べられそうなものが良いでしょう。

水ようかんやゼリーなどは、目に涼やかでのどごしがよく、小分けされているので、お中元にもぴったり。また、夏に旬を迎えるスイカやマンゴー、桃などのフルーツもおすすめです。

「水無月」夏越の大祓で食べる涼しげな和菓子

年に2度の罪穢(つみけがれ)を払う神道行事「大祓(おおはらえ)」のうち、6月30日に行われるのが夏越の大祓。穢れを払って無病息災を願う行事ですから、暑気払いにも通じるものがあります。

「水無月」は、夏越の大祓に用いられる夏の和菓子で、氷を表現した三角形の白ういろうの上に、邪気払いの小豆が載せられています。主に京都で食べられてきた行事食ですが、最近では関東の和菓子屋さんでも見かけるようになりました。暑気払いの手土産として、夏越の大祓時期にお贈りしてみてはいかがでしょうか。

暑気払いに「スタミナ」を贈る

バテそうな暑さに対抗して、うなぎや焼肉を食べる方も多いでしょう。たしかに、夏バテ予防と謳われる食事には滋養強壮のあるものが良く、特にうなぎは薬膳においても滋養強壮の効能があると考えられています。

ただし、焼肉やうなぎなどスタミナ脂と味の濃い食べ物は、「夏バテに負けない体力をつける」ものですから、すでに夏バテしている場合には胃腸に負担をかけるので不向きです。贈りたいお相手がバテやすい方、または胃腸の弱い方だと知っている場合には、味の濃いもの・脂の多いものは避けるようにしましょう。

暑気払いとしてふさわしいのは、滋養強壮の薬膳食材といわれるアジや羊肉、山芋などが挙げられます。贈り物に暑気払いグルメを選ぶなら、これらの食材を考慮に入れるのも良いアイデアです。

夏の終わりにはサンマもおすすめです。昔から「サンマが出れば按摩(あんま)が引っ込む」と言われるほど、古くから夏の疲れを回復する働きがあるとされてきました。

冷たい飲食物も◎

冷たい飲食物は胃腸を冷やすとはいうものの、やはり猛暑日には冷たいものが欲しくなります。暑気払いの手土産にぴったりですし、お中元をはじめとした夏の贈り物としても喜ばれます。

ビールやフルーツジュース、レトルトタイプの冷製スープなどは、お中元の定番品。保存が効くのもうれしいポイントです。

暑気払いの飲料といえば「甘酒」

暑気払いにぜひ試してもらいたいのが甘酒です。甘酒はそもそも夏の季語であるくらい夏に飲まれてきた歴史があり、栄養・消化吸収に優れた飲料です。現代では甘酒を指して「飲む点滴」とも形容されています。

甘酒は冷たくしてもおいしいですが、夏バテで食欲がないときやエアコンで体が冷えているときには、温めて飲むのがおすすめです。

夏の薬膳ドリンク「酸梅湯」で暑気払い

近年ちらほらと見かけるようになった酸梅湯(さんめいたん)は、主に台湾で飲まれてきた夏の薬膳ドリンク。梅の実を加工した烏梅(うばい)、サンザシ、みかんの皮を乾燥させた陳皮(ちんぴ)などが配合された、甘酸っぱい飲料です。

喉の乾きを癒やす・食欲増進・消化促進・胃腸を健やかにする・胃弱や冷えによる下痢の緩和などが期待できるため、暑気払いの飲み物としても、普段の美容健康としてもぴったりです。

保冷品を配送する場合は、事前に先方へ連絡を

生ものや冷蔵品を宅配便等で贈る場合、冷蔵・冷凍温度車の配送サービスを利用しましょう。その際忘れてはならないのが、先方がご在宅の日時をうかがっておくことです。こちらの都合でお送りすると、先方に再配達の依頼や、保存スペースの空きがないなどの面倒をかけてしまうかもしれません。お相手の手間を最小限にすることで、より気持ちが伝わる贈り物になります。

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