

お中元では、いつもお世話になっている方へ感謝の気持ちと夏のごあいさつを兼ねて品物を贈ります。いつ贈ればいいの? どんなものが喜ばれるの? と迷われている方も少なくないでしょう。この記事では、お中元にもらってうれしいギフトをランキングにまとめてご紹介するとともに、のしの選び方やお中元を贈る時期などの基本ポイントもご紹介します。毎年贈っている方も、今年が初めての方も要チェックです。
※昨年、お中元・夏ギフトを受け取った男女400名にインターネット調査。
※調査期間:2024年8月29日〜8月31日
2025年のお中元はいつ? 熨斗(のし)やマナーは?
お中元を贈る時期は地域によって異なる
全国的には7〜8月にお中元を贈ることが主流となっていますが、実は地域によって贈る時期が異なることをご存知でしょうか。
北海道は7月中旬~8月15日、東北・関東地方は7月初旬~7月15日、関西地方は7月中旬~8月15日、北陸地方は7月中旬~8月15日(※地域により異なる)、中国・四国地方は7月中旬~8月15日、九州地方は8月1日~8月15日、沖縄は旧暦の7月13日〜15日までとなっています。慌てなくてすむよう、事前にチェックしておきたいですね。
北海道 | 7月中旬~8月15日 |
---|---|
東北・関東地方 | 7月初旬~7月15日 |
関西地方 | 7月中旬~8月15日 |
北陸地方 | 7月中旬~8月15日 ※地域により異なります |
中国・四国地方 | 7月中旬~8月15日 |
九州地方 | 8月1日~8月15日 |
沖縄 | 旧暦の7月13日~15日まで |
お中元を受け取った時&お中元を贈る時期を過ぎた時のマナー
お中元を贈るだけではなく、いただくこともあるでしょう。そんなとき、お相手の方に失礼のない振る舞いをしたいですよね。お中元をいただいたら、まずはお礼の連絡を入れましょう。電話やメール、SNSなどのすぐに連絡がつく方法で到着の報告とお礼を伝えます。その後、2〜3日以内を目安にお礼状を送るとより丁寧です。
事前に準備をしておくことが望ましいですが、うっかりしてお中元を贈る時期を過ぎてしまった場合には、暑中見舞いや残暑見舞いとしてギフトを贈ります。暑中見舞いの時期は、7月15日〜立秋(8月8日頃)、残暑見舞いの時期は、立秋〜8月末となっています。なお、9月に入っても残暑見舞いを贈るケースもありますが、8月中に贈るのがベターです。贈り相手のお住まいの地域を確認して、どちらのギフトにするか判断しましょう。
お中元の熨斗(のし)は「紅白蝶結び」
お中元を贈る時期がわかったら、次に確認しておきたいのがのし(熨斗)のマナー。お中元や暑中見舞い、残暑見舞いなどののしに掛ける水引は、紅白の蝶結びを用います。蝶結びは何度結んでもほどけて結び直せることから、何度繰り返してもよいお祝い事や御礼などに使用します。
表書きは「御中元」とします。
お中元の時期が過ぎてからギフトを贈る場合には、「暑中御見舞」・「暑中御伺」・「残暑御見舞」・「残暑御伺」とします。

カタログギフトがNO.1! もらってうれしかったお中元ギフトランキング
アンケートで「もらってうれしかったお中元はなんですか?」とお聞きした結果がこちらです。

2025年もらってうれしかったお中元ランキング
1 カタログギフト 17.5%
2 果物 13.5%
3 洋菓子 12.5%
4 ビール・発泡酒 10.8%
5 加工肉(ハム・ソーセージなど) 6.3%
6 商品券・ギフト券 4.3%
6 和菓子 4.3%
6 畜産品・肉類 4.3%
9 水産品・魚介類 4.0%
10 麺類 3.8%
2024年もらってうれしかったお中元ランキング
1 ビール・発泡酒 19.3%
2 カタログギフト 13.8%
3 果物 13.5%
4 洋菓子 12.0%
5 加工肉(ハム・ソーセージなど) 8.8%
6 畜産品・肉類 5.5%
7 和菓子 5.3%
8 水産品・魚介類 3.8%
9 商品券・ギフト券 3.3%
9 麺類 3.3%
2025年の1位は「カタログギフト(17.5%)」。2024年の調査では2位でしたが、今年は「ビール・発泡酒」を抑えて堂々の1位となりました。
2位は「果物(13.5%)」。みずみずしい果物は暑い夏のギフトにぴったり。こちらも昨年の3位からランクアップしています。
3位はギフトの定番でもある「洋菓子(12.5%)」でした。昨年のランキングからひとつ順位を上げています。
4位は「ビール・発泡酒(10.8%)」。昨年の1位からは下がったものの、トップ5に入り根強い支持を得ている人気のギフトです。
5位は昨年と同じく「加工肉(ハム・ソーセージなど)(6.3%)」でした。こだわりのハムやソーセージは食卓を豊かにしてくれるので、喜ばれるようです。
6位は「商品券・ギフト券(6.3%)」・「和菓子(6.3%)」・「畜産品・肉類(6.3%)」が同率ランクイン。「商品券・ギフト券」は昨年よりランクアップしており、じわじわと人気が高まっているようです。
9位はスタミナのつくうなぎをはじめとする「水産品・魚介類(4.0%)」。10位は暑い夏にもつるっと食べやすい「麺類(3.8%)」でした。
1位 カタログギフト
贈り先さまが好きなものを選ぶことができる「カタログギフト」。
グルメ・雑貨・体験型ギフトなどバリエーション豊富に品物を掲載していますので、贈り先さまのお好みがわからなくても安心して贈ることができます。
カタログギフトのおすすめ3選
2位 果物
果物のおすすめ3選
暑い夏にはみずみずしい果物ギフトが人気。桃・メロン・マンゴー・すいか・ぶどうなどお中元ギフトに最適な旬の果物が揃っています。見た目にも美しく、贈ると喜ばれるお中元です。
果物のおすすめ3選
3位 洋菓子
ギフトの定番として安定した人気を誇る「洋菓子」。有名パティシエが手掛けたものや有名ブランドの洋菓子はいつ贈っても喜ばれます。暑い季節にうれしいアイスクリームやゼリーといったひんやりスイーツもおすすめです。
洋菓子のおすすめ3選
4位 ビール・発泡酒
お酒好きな方には、のどごしのよいビール・発泡酒がぴったり。ビールはお中元の定番でもありますね。どんな銘柄かわからないときには定番のものを贈るのがおすすめですが、近年は地ビールなども人気がでていますので、チェックしてみてください。
ビール・発泡酒のおすすめ3選
5位 加工肉(ハム・ソーセージなど
加工肉(ハム・ソーセージなど)もお中元で喜ばれる定番ギフト。高級感もあり、お中元にぴったりのギフトです。こだわりの製法で作られたハムは、食卓に彩りを添えてくれます。
加工肉(ハム・ソーセージなど)のおすすめ3選
同率6位 和菓子
優しい甘さがうれしい和菓子は老若男女問わず喜ばれるギフトです。どら焼きや最中のほか、夏場は水ようかんも人気。老舗店の高級感溢れる和菓子から、オシャレな見た目のものまで選択肢も豊富です。
和菓子のおすすめ3選
同率6位 畜産品・肉類
暑い夏にスタミナをつけてもらうには「畜産品・肉類」ギフトがおすすめ。ブランド和牛ステーキやハンバーグなど、お肉好きには喜ばれるでしょう。
畜産品・肉類のおすすめ3選
同率6位 商品券・ギフト券
「商品券・ギフト券」は幅広く使用でき、贈り先さまのお好みで使っていただけることからじわじわと人気が高まっています。ビール券など特定の品物に使える商品券もありますので、お中元選びの際には参考にしてみてください。
商品券・ギフト券のおすすめ3選
9位 水産品・魚介類
グルメな方に贈るなら「水産品・魚介類」ギフト。夏バテ解消にぴったりなうなぎをはじめ、明太子や干物など産地にこだわった美味しい水産品が揃っています。
水産品・魚介類のおすすめ3選
10位 麺類
暑い日に食べやすい麺類もお中元にぴったりの品物です。定番のそうめんから、冷や麦・そば・うどん・ラーメンなどバリエーションも豊富です。
麺類のおすすめ3選
過去のお中元記事はこちら
お相手の好みがわからないときにもカタログギフトが便利!
お中元を贈る際、贈り先さまのお好みがわからないケースもゼロではありません。
そんなとき、みなさんはどうしているのでしょうか。
アンケートで「お相手の好みがわからないときはどうしていますか?」とお聞きした結果がこちらです。

相手の好みがわからない時どうしてる?
- 相手が好きなものを選べるカタログギフトを贈る 44.5%
- 老舗・名店の有名グルメを贈る 29.3%
- ビールなど鉄板の商品を贈る 26.3%
- 調味料や乾物などのストックフードを贈る 12.8%
- 洗剤などの消耗品を贈る 12.5%
最も多かったのは、「相手が好きなものを選べるカタログギフトを贈る(44.5%)」でした。贈り先さまのお好みにあわせて選んでもらえるカタログギフトを選んでいるようです。
カタログギフトは、厳選されたさまざまな品物のなかから自由に好きなものを選ぶことができるのが大きな魅力。お相手の好みがわからないときでも、安心して贈ることができます。
また、カタログギフトはもらってうれしいお中元ランキングでも1位を獲得していますので、まさにお中元ギフトにぴったりといえますね。
次に多かったのは、「老舗・名店の有名グルメを贈る(29.3%)」でした。
グルメはお中元のなかでも人気が高いギフトのひとつ。とくに老舗・名店のグルメは評判もよく、はずす心配が少ないでしょう。
3番目に多かったのは「ビールなど鉄板の定番品を贈る(26.3%)」でした。
お中元ギフトといえばビールを想像される方も多いのではないでしょうか。何を贈ったらいいか迷う……そんなときは、定番品を贈る方も多いようです。
事前に贈り先さまの好きなものを把握できれば一番いいですが、難しいときもありますよね。
そんなときはぜひこちらを参考にしてみてください。
カタログギフトが選ばれる理由とは
カタログギフトの魅力の一つには、豊富なジャンルと価格帯があります。贈り先さまとの関係性や状況に応じて、相場はさまざまに変化します。高級なギフトを贈ればいいわけではなく、適切な相場で選ぶことも大切なマナーです。
だからこそ、豊富な価格帯から選ぶことができるカタログギフトは、とても便利なギフトジャンルです。
また、どんな方にも喜ばれる、どんなシチュエーションでも使えるカタログギフトはもちろん、お中元・お歳暮・冠婚葬祭、それぞれの用途にあわせて選ぶことのできるカタログギフトも販売されています。
贈り先さまやシチュエーションを問わないカタログギフトは、どんなときでも安心して贈ることができるギフトのベストといえますね。
お中元の金額相場は?
お中元を贈る際に気になるのが金額。みなさんはどれくらいの相場でお中元を贈っているのでしょうか? お中元の金額相場について調査した結果がこちらです。
- いただいたお中元の金額と同等程度にしている47.0%
- 同じ方には毎年同じ金額にしている 29.5%
- とくにお世話になった方は高めにするなど、その年の関わりによって変えている26.3%
- 親せきはいくら、仕事関係はいくら、といったように、関係性ごとに一律の金額で贈っている17.3%
- 贈る方は全員、一律の金額で贈っている5.8%
- その他0.5%
複数回答
最も多かったのは「いただいたお中元の金額と同等程度にしている(47.0%)」でした。
お中元をいただいた方の金額よりも高すぎるものをお贈りすると、お相手に気を遣わせてしまうかもしれません。逆に安すぎるものを贈るのも失礼にあたることも……。いただいたものと同等の品物を贈ると安心ですね。
次に多かったのは、「同じ方には毎年同じ金額にしている(29.5%)」でした。毎年継続して贈っている場合には、金額を変えないほうが無難で安心かもしれません。
一方、3番目に多かったのは「とくにお世話になった方は高めにするなど、その年の関わりによって変えている(26.3%)」という回答でした。
その年によって交友関係のバランスにも変化があるもの。たくさんお世話になった方には、お礼の気持ちを込めて金額を高めに設定される方も少なくないようです。
みんなのお中元事情を調査!
みんな毎年贈っているのでしょうか? そもそも、お中元を贈るようになったきっかけは?
なかなか聞けないみんなのお中元事情を調査!
お中元は毎年贈り続けている?
アンケートで「お中元は毎年贈り続けていますか?」とお聞きした結果がこちらです。
贈り続けている79.5%
そもそもお中元は1度きりの贈り物ではなく、毎年贈るものとされていることもあり、8割近くの方が「贈り続けている」と回答しています。
お中元は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝える貴重な機会でもあります。実際にお中元をいただいたらうれしいものですし、社会人として大切な行事ととらえている方が多いようです。
お中元を贈るようになったきっかけは?
お中元は継続して贈る方が多いことがわかりましたが、逆にまだ贈ったことがない方にとっては、お中元はどんなきっかけで贈るの? と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
アンケートでは、「お中元を贈るようになったきっかけ」についてもお聞きしました。
リアルな声としては、
「結婚をして親せき付き合いが増えたから」
「就職してお世話になった方へのお礼として贈るようになった」
「親の代から贈っているから」
「先方からお中元をいただいたことがきっかけで贈るようになった」というものがみられました。
とくに、結婚して家族が増えた、就職して上司や会社内の人間関係が拡がったタイミングでお中元を贈り始める方が多いようです。
まだ贈ったことがない方も、結婚や就職などをきっかけにお中元を贈ってみてはいかがでしょうか。
お中元を贈ってよかったと思うのはどんなとき?
「お中元を贈ってよかったと思うのはどんなとき?」とお聞きした結果がこちらです

みなさんの声を聞いてみました!
- 相手に喜んでもらえたとき
- お礼の連絡をする際 久しぶりなので楽しみ
- あまり会わない人と連絡がとれる
- 人間関係が維持されることが実感出来たとき
お相手に喜んでもらえたときにうれしさを感じるのはもちろんのこと、普段会う機会がない方や、あまり連絡をとらない方とコミュニケーションをとるきっかけになってうれしいと感じる方もいらっしゃいました。
お中元には感謝の気持ちを伝えるとともに、人間関係を円滑にしてくれる効果もあります。いつもお世話になっているあの方へ、ぜひ感謝の気持ちを贈ってみましょう。