お年玉の相場はどれぐらい? 年齢別にポイントを解説

イラスト:叔母からお年玉をもらってよろこぶ小さな男の子と小学生の女の子。「兄弟姉妹で格差が出ないよう同額にするのもありですよ。」とコンシェルジュ

お正月のお子さまたちのお楽しみといえば、いつの時代もお年玉でしょう。お年玉を渡す側にとっては、お子さまの年齢によっていくらが適当なのか、年始めの悩みの種といえるかもしれません。今回は、お年玉の相場や、喪中時のマナーについて年齢別に詳しく解説していきます。

お年玉の由来

お年玉の由来を知るには、その前に「お正月」が人々にとってどんな日だったかを知る必要があります。日本においてお正月とは、「家にやってくる年神様(としがみさま)を迎える行事」です。年神様とは特定の宗教の神ではなく、その年の福や徳を司る「歳徳神(としとくじん)」、祖先の霊(祖霊)、穀物の神など複数の神をひとつにまとめた民間信仰の神です。

お正月にはさまざまな正月飾りをほどこしますが、これらは年神様を歓迎するためのもの。門松は家の目印ですし、しめ縄は年神様が宿る神聖な場所を示すとともに、厄災を払うものとされています。そして鏡餅は、年神様(特に穀物の神)へのお供物です。

さて、年神様へのお供物である鏡餅には、依り代(神が寄り憑く場所)の役割もあります。お正月が来ると鏡餅に年神様の「御魂(みたま)=御玉」が宿り、鏡開きで砕いたその餅は、家長から家族や使用人に分け与えられました。諸説ありますが、これがお年玉の原点とも言われています。当初のお年玉は、お子さまだけに与えられるものではなく、また、お金でもなかったのですね。

お年玉の金額相場

お子さまの年齢によって、お年玉の金額相場は異なります。さっそく見ていきましょう。

赤ちゃんや乳幼児(0歳~2歳)のお年玉の相場

何歳からお年玉をあげるのかは、決まったルールがありません。赤ちゃんや乳幼児は、本人がお金を使う機会がありませんから、あげないことが一般的です。もしも親御さんとのお付き合い上必要だと思う場合には、500円〜1,000円くらいを親御さんにお渡しします。

未就学児(3〜6歳)のお年玉の相場

幼稚園から小学校入学前にあたる3〜6歳のお年玉の金額は、1,000円を中心に500円〜3,000円の間が相場です。この年代のお子さまは、うっかりなくしてしまうことも多いので、親御さんが見ているところで渡すようにしましょう。お年玉のかわりに、絵本やお菓子をお贈りしても喜ばれます。

小学校低学年(1〜3年生)のお年玉の相場

小学1年生〜3年生のお年玉の金額は、3,000円を中心に1,000円〜5,000円の間が相場です。1年生には1,000円、翌年は2,000円、その翌年は3,000円と、学年に応じて金額を上げる方法もあります。もしくは、兄弟姉妹間で格差が出ないように、同額を渡すという方法もあります。◯◯円でなくてはならないという決まりはありませんから、柔軟に検討するのがおすすめです。

小学校高学年(4〜6年生)のお年玉の相場

小学4年生〜6年生のお年玉の金額は、3,000円を中心に3,000円〜5,000円の間が相場です。この年齢になると自分でお金を使う場面が増えるため、親御さんが金銭感覚を身につけさせるための方針を持っていることでしょう。したがって、もしも親御さんのいないところでお年玉を渡したら、その旨を一言お伝えしておきましょう。

中学生のお年玉の相場

中学生のお年玉の金額は、5,000円を中心に3,000円・5,000円・10,000円が相場です。ご自身のお子さまが同年代ならば、いただいた金額と同額をお渡しするのがおすすめです。

高校生のお年玉の相場

高校生のお年玉の金額は、5,000円か10,000円が相場です。中学生の時にいくら渡していたか、ご自身のお子さまがいくらいただいていたかも踏まえて、金額を決めてみてください。

大学生・専門学校生のお年玉の相場

大学生・専門学校生ともなると、お年玉を渡さなくなる方も多いです。もし渡す場合は、10,000円が相場です。お年玉をいくつまで渡すかが親せきの間でなんとなく決まっている場合は、そのルールに倣います。

お年玉を渡すときのマナー・注意点

ポチ袋に入れて渡す

お年玉を渡す際には、現金を裸で渡すのではなく「ぽち袋」に入れましょう。ぽち袋とはミニサイズのご祝儀袋のことで、年末年始にはお年玉用のぽち袋がたくさん出回ります。表には相手の名前、裏には自分の名前を入れて渡しましょう。名前を書いておけば、渡す側にとっては複数用意してもまごつかず、もらう側が管理しやすくなります。

お札は新札か、きれいな状態のものを

お年玉に入れるお札は新札が望ましく、できれば年末の間に銀行の窓口か新札対応の両替機で新札を入手しておきましょう。もしも新札が用意できない場合は、できるだけきれいなお札を選んで包みます。

お札・硬貨の折り方と入れ方

お札は肖像画が描かれているほうが表です。ぽち袋にお札を入れる際には、お札を開いた時に表が見えるようにして三つ折りします。「四」は縁起がよくないので四つ折りは避けましょう。

硬貨は製造年月日が書かれていないほうが表です。取り出した時に表が見えるようにぽち袋に入れましょう。

縁起の悪い数字は避ける

「4」と「9」は、「死」や「苦」をイメージさせるので、縁起のよくない忌み数と考えられてきました。お年玉でも4,000円や9,000円は避けるようにしましょう。

お相手・ご自身が喪中の場合は、「お年玉」以外の名目でお渡しする

近親者を亡くすとお祝いごとを控え、喪に服します。喪中は90日間続くため、この間にお正月を迎えたら、お相手が喪中であっても、またご自身が喪中であっても「お年玉」としてのやりとりは行いません。ただし、お小遣いとしてなら喪中でもお渡しすることができます。

お小遣いとして渡す場合には、まず親御さんに了解を得ておくことが大切です。また、ぽち袋の表面に「文具代」「図書代」「玩具代」と記載しましょう。ぽち袋のデザインはおめでたい色柄やお年玉・大入りといった縁起のよい文言が入っているものは避け、お正月らしさを感じないものを選びます。

また、通常なら「あけましておめでとう」など、祝いの言葉とともに渡しますが、喪中の場合は言いません。「今年もがんばってね」といった励ましの声がけがふさわしいでしょう。

お年玉のお返し

毎年お子さまがお年玉をもらってばかりで申し訳なさを感じる、という親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、お年玉は大人が子どもに対して渡すものですので、基本的なマナーとして、お年玉のお返しは必要ありません。
お子さまや親御さんから、お礼の一言をお伝えすれば十分でしょう。お相手にお子さまがいらっしゃる場合は、こちら側がお相手のお子さまにお年玉をお渡しすることで、お返しになります。

しかし、お子さまがいらっしゃらない同世代の方から、ご自身のお子さまにお年玉をいただくケースはお返しを考えてもよいかもしれません。
お年玉のお返しをする場合、現金をお渡しするのは失礼に当たりますので、お品物をお贈りするようにしましょう。また、お品物でも「お年玉のお返し」という形式ですとお相手がかえって気を使いますので、お年賀や、日頃の感謝を伝える形でお贈りするとよいでしょう。

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