大事な日の前に 縁起の良い食べ物で験(げん)を担ごう

科学的根拠のある「体に良い食べ物」でなくとも、語呂合わせで「縁起の良い食べ物」というだけでも、気持ちが上向いて、前向きに取り組めることはあるものです。さっそく、縁起の良い食べ物について見ていきましょう。

イラスト:受験を控えた高校生の女の子。お皿に盛られたタコさんウィンナーに「懐かしい!でも何で今更?」と母親に聞く。「ウィンナー=Winner、オクトパス=置くとパス(合格)、タコ=多幸、ということなのよ!ストラップも買っちゃった!」と言いながら、テンション高くたこさんウィンナーの携帯ストラップを見せる母親に、「ソ、ソーナンダ…ありがと…」とちょっと引きぎみ。

「縁起の良い食べ物」ってどんな食べ物?

行事のごちそうには「昔ながらのいわれ」がある食材が多い

身近な食材には、昔ながらの「縁起の良いいわれ」があるものが珍しくありません。例えば「よろこぶ」につながると言われる「昆布(こぶ)」、背中が曲がるほどの長寿に例えられる「海老」といった具合です。

こうした食材は、婚礼などのお祝いやお盆・お正月といった行事の席で出されるごちそうにもよく使われています。

語呂合わせなどから生まれた「新たな縁起の良い食べ物」も続々

最近でもこうした昔ながらの語呂合わせなどになぞらえ、「縁起の良い食べ物」として、新たに提案される食材やメニューがいくつも見られます。語呂合わせに英語を取り入れるなど、昔にはなかったアイディアも登場しています。

昔ながらの「縁起の良い食べ物」

ブリやスズキなどの「出世魚」

ブリやスズキ、ボラなど一部の魚は、「イナダ/ハマチ」→「ワラサ/メジロ」→「ブリ」のように成長に伴って呼び名が変わるため「出世魚」と呼ばれます。これを人間社会での立身出世になぞらえ、縁起の良い魚とされています。

タコやカツオ、おむすび、トンカツなど「名前の音がいい」食べ物

タコは「多幸」、カツオは「勝つ男」、おむすびは「(縁)結び」、トンカツは「(とんとん)勝つ」など、同音異字の言葉と引き寄せた「名前の音の縁起が良い」食べ物も、昔からたくさん伝わっています。

おせち料理は「縁起の良い食べ物」の宝庫!

お正月にいただくおせち料理の定番メニューは、一品一品にこうした縁起の良いいわれが伝わっています。料理を詰める「お重」にも「めでたさを重ねる」という意味があるほどです。詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。

おせちに詰める料理の意味・詰め方のルール

最近登場した「縁起の良い食べ物」

タコは「置くとパス」で受験のお守りに

「多幸」で縁起が良いとされるタコは、英語だとOCTOPUS。これが「置くと(試験に)パス」で縁起が良いとされ、受験生の験担ぎなどに好まれるようになっています。WINNER(勝者)に発音の近い「ウインナー」も、受験や試合などの験担ぎで人気です。

身近なお菓子などにも縁起の良いネーミングが続々

食品メーカーなどでは近年、受験シーズンに「縁起の良い」季節限定商品を発売するのが定番です。商品名との語呂合わせや、「合格」を意識した五角形の形状など、アイディアを凝らした品々が店頭に並びます。スナック菓子、即席めんといった、休憩中のおやつや夜食にちょうどいい商品が多いようです。

「縁起が良ければOK?」験担ぎの注意点

縁起重視の食事が「体調管理を妨げる」ことも

食べる物はその後の体調に大きく影響することがあります。受験・試合当日だからと朝からトンカツを食べて臨んだら、胃もたれで調子が下がってしまった……なんてことになれば目も当てられません。

験担ぎはあくまで体調に影響しない範囲にとどめ、特に大事な日は食べ慣れたメニュー、消化のいいメニューで応援してあげることも意識しておきましょう。

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