結婚や出産、進学、就職など、さまざまな慶事(喜ばしいこと)に用いられるご祝儀袋。お金の入れ方や中袋の書き方、袱紗での包み方にはマナーがあります。それぞれの理由を知っておけば、いざというときに迷いません。ここでご祝儀袋の扱い方をおさらいしておきましょう。

ご祝儀袋に使う水引は3種類
ご祝儀袋に用いられる水引は、「蝶結び」「結び切り」「あわじ結び(あわび結び)」の3種類です。何度あってもよいお祝いには蝶結び、一度きりが望ましいお祝いには結び切りかあわじ結びを選びます。
一般的なお祝いには赤白が用いられますが、結婚や受賞、長寿のお祝いなど、めったにないお祝いごとで豪華にしたいときには、金や銀が入った水引を使用することもあります。
なお「全快祝い」と「御見舞御礼」はお見舞いをくださった方へのお返し、「退院祝い」は退院された方(全快ではない)へお見舞いの意味を含めて贈ります。
快気祝いと快気内祝いの違いについては以下記事をご参照ください。
水引の結び方・色・本数の使い分けについては以下記事をご参照ください。
ご祝儀袋のお金の入れ方
ご祝儀袋にお金を入れるときは、新札を用意すること・お札の向きをそろえること・外包みの折り方の3点に気をつけます。
新札を用意する
ご祝儀袋に入れるお金は、新札を包むのがマナーです。銀行で両替する必要があるため、余裕をもって準備しておきましょう。
お金の向きは、「最初に肖像画が現れる」ように
お祝いごとの際には、お札の肖像画(顔)が中袋の表側・上部になるようにお金を入れます。中袋からお金を出すと、最初に肖像画が現れる向きです。
お札の種類が1万円札や5千円札など複数ある場合は、金額の大きい1万円札から順番に入れるのが良いといわれています。
外包みの折返しは、「上を向く」ように
外包みの裏面には、包の上と下に折り返しがついています。ご祝儀袋の場合には、まず上を折ってから、かぶせるように下を折ります。これには「上を向く」「運が向く」という意味合いがあり、逆の折り方は不祝儀の意になってしまうので注意が必要です。
中袋の書き方
中袋の表側には金額、裏側には住所と名前を記載します。金額は「壱・弐・参」のように、漢数字ではなく大字で記しましょう。
大字は数字の改ざんを防ぐために用いられる書き方です。包む金額ごとの書き方は下の表のとおりです。
| 包む金額 | 中袋に書く大字 | 主な場面 |
| 3,000円 | 金参仟円 | 出産祝い(友人・同僚/連名) |
| 5,000円 | 金伍仟円 | 出産祝い(友人・同僚・上司) |
| 10,000円 | 金壱萬円 | 出産祝い(兄弟姉妹・親戚)/結婚祝い(友人・同僚・式なし) |
| 20,000円 | 金弐萬円 | 結婚祝い(友人・同僚) |
| 30,000円 | 金参萬円 | 結婚祝い(友人・同僚/式に出席) |
| 50,000円 | 金伍萬円 | 結婚祝い(上司・先輩) |
| 100,000円 | 金拾萬円 | 結婚祝い(親族) |
※「也」は円より下の単位である「銭」が使われなくなった現在では省略するのが一般的です。
※「4」「9」のつく金額は縁起が悪いとされるため避けるのが無難です。
中袋の裏面に住所と名前を書くときは、文字の中心線をそろえることを意識しましょう。
表書きと名前の書き方については以下記事をご参照ください。
ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参
ご祝儀袋や香典袋を袱紗で包むのは、金封が汚れたり崩れたりするのを防ぎ、また「礼節を重んじる」という心遣いを表すものです。開くと正方形になる「爪付き袱紗」や「台付き袱紗」、たたむ手順が省ける封筒状の「金封袱紗」があります。
袱紗にはさまざまな色がありますが、慶事では赤やピンクの暖色系、弔事では紺や緑の寒色系を用いるようにしましょう。紫は慶事・弔事どちらにも使える色です。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
知っておきたい! 袱紗(ふくさ)の正しい使い方
退院のお礼やお返しは「快気祝い」? それとも「快気内祝い」? 間違えやすいマナーを知ろう!
結婚祝い・出産祝いのそれぞれのご祝儀袋の書き方とは




















