御玉串料とは? のし袋や水引の選び方

神道には、御玉串料や初穂料、祈祷料など、仏教では使わない言葉があります。そのなかでも御玉串料は、結婚式や通夜・葬儀、厄払いなど、私たちが経験する神事によく登場する言葉です。御玉串料を用いる場面や、のしや水引のマナーを確認しておきましょう。

イラスト:弔事用(黒白あわじ結びの水引、のしなし)と慶事用(赤白蝶結び水引、のしあり)2種の「御玉串料」袋の前で、玉串を手に持つコンシェルジュが「『御玉串料』は『玉串』の代わりとして、さまざまな神事で登場します。」と説明している。

御玉串料とは、神道式で交わされる金品のこと

「玉串」は、榊(さかき)の枝に紙垂(しで)を付けたもので、神事を執り行う際に、神前に捧げるものです。御玉串料は、この「玉串」の代わりになるお金のことをいいます。

御玉串料は、神社で行う結婚式や葬儀(神葬祭)、神式の地鎮祭、七五三、お宮参り、厄払いなど、神式の祈祷の際に「神様にお供えするもの」であり、同時に、「神社への謝礼」という意味も持ちます。

御玉串料、初穂料の使い分け

初穂料も御玉串料と同様に神事に伴うさまざまな場面で使われますが、少しニュアンスが異なります。初穂とは「その年の最初に収穫された稲」のことで、初穂料は、初穂をお供えする代わりのお金を意味します。

お守りやお札を受ける際には、初穂料を用います。また、葬儀(神葬祭)や通夜祭などの弔意を表明する場では初穂料は不向きとされているので、御玉串料を用います。
そのほかの、七五三、お宮参り、結婚式、厄払いや祈願などは、御玉串料でも初穂料でも構いません。

神前結婚式での御玉串料

神前結婚式の際には、神職への謝礼として御玉串料をお渡しします。御玉串料は挙式費用とは別になっていることがほとんどですが、挙式費用に含まれている場合もあります。

神前結婚式の御玉串料、のしと水引のマナー

結婚式で用いる御玉串料の封筒は、赤白の結びきりの水引を用います。もしくは、白封筒でも構いません。表書きの上半分に「御玉串料(御初穂料・御礼・御神饌料でも構いません)」、下半分には新郎新婦両家の姓を並べて書き入れます。

通夜・葬儀での御玉串料

弔事の御玉串料は、「参列者から喪家へ、弔い金として」と「喪家から神職へ、謝礼として」の2つの役割があります。同じ御玉串料でも、表書きの書き方が異なりますので注意が必要です。

御玉串料「参列者から喪主へ」、のしと水引のマナー

黒白か双銀の結びきりの水引を用います。表書きの上半分には「御玉串料(御霊前・御神前も可)」、下半分には名前をフルネームで書きます。
「御香典」は仏教の言葉ですので、神事では使いません。

表書きには薄墨を使用するのが理想ですが、市販の上包みが濃墨ならば、濃墨で書いても構いません。葬儀後にとり行われる四十九日や初盆などの霊祭は濃墨を使用します。

御玉串料「喪主から神職へ」、のしと水引のマナー

黒白の結びきりの水引を用います。不祝儀袋には蓮の絵がプリントされたものがありますが、神式では使わないので避けてください。表書きには濃墨を使用して、表書きの上半分には「御玉串料(御祭祀料、御祈祷料、御礼も可)」、下半分には名前をフルネームで書きます。
「御布施」は仏教の言葉ですので、神事では使いません。

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