オクトーバーフェストとは? 由来や歴史を知って楽しくビールを飲もう!

日本でもよく耳にするようになったオクトーバーフェスト。「屋外でビールを楽しむこと」と聞いて、「ビアガーデンとはどう違うの?」と不思議に思う方もいるかもしれません。オクトーバーフェストは、ただビールを楽しむだけでなく、ドイツ伝統の味や文化に触れるイベントでもあるのです。

イラスト:ディアンドル姿の女性とレーダーホーゼン姿の男性がドイツ式(グラスの下を合わせる)で乾杯している

オクトーバーフェストとは?

約2週間にわたって行われる世界最大のビールの祭典

オクトーバーフェストは、ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンで例年9月下旬から10月初旬までの約2週間続く、ビールやドイツの伝統料理、伝統音楽などを楽しむ行事です。

戦争や伝染病などで中止された年もあるものの、200年以上にわたって開催されており、毎年約600万~700万人が訪れる「世界最大のビールの祭典」と呼ばれています。

「王家の結婚式を祝ってビールがふるまわれた」のが由来

オクトーバーフェストは1810年、バイエルン皇太子ルートウィヒと、皇太妃テレーゼの結婚を祝う競馬会で、領民にビールがふるまわれたことから始まったと言われています。

このお祭りが恒例となり、ビールや農作物への感謝祭として根付きました。また徐々に期間も延びて、「オクトーバー(10月)」を冠しながら毎年9月にスタートするようになりました。その代わり、最後の週末は必ず10月にかかることと定められています。

日本では2000年代にスタートし、開催時期や場所もさまざま

その後、オクトーバーフェストを模したイベントが世界各地で開かれるようになり、日本でも2000年代に日本版のオクトーバーフェストがスタートしました。春や夏に開催されることもあれば、場所も大きな都市を中心に日本各地で行われています。

オクトーバーフェストの楽しみ方

青空のもと、ドイツのビールとご当地グルメを味わう!

オクトーバーフェストには、日本のお祭りのように神事や総踊りなどの決まった行事はありません。主に屋外の広い会場が使われ、ビールの店やドイツの伝統料理のお店がいくつも出店されて、参加者は思い思いにビールや料理を味わいます。

ドイツビールは約5000種類もあるといわれ、伝統料理もソーセージ、プレッツェル、ザワークラウトなどをはじめ、種々さまざま。本場ミュンヘンのオクトーバーフェストには世界中から人が集まり、朝から晩までビールが飲まれていて、最も盛り上がる夜はもはや座る場所もないほどだといわれます。

陽気な歌や踊りなどのステージ、伝統衣装も楽しんで

会場に設えられたステージでは、伝統音楽やそれに合わせた踊りなどのパフォーマンスが繰り広げられます。中でも乾杯の歌「Ein Prosit」(アイン・プロージット)は何度も演奏され、その度にドイツ語で乾杯の音頭が響き渡ります。

ちなみに、ドイツビールのグラスやジョッキは飲み口が薄く、日本式の乾杯では器が割れかねません。乾杯は底の方をぶつけ合うドイツ式でいきましょう。

店のスタッフをはじめ、伝統衣装を身につける人もたくさんいます。女性の編み上げた胸元が特徴的なエプロンドレスは「ディアンドル」、男性がシャツに合わせて着る肩紐付きのハーフパンツは「レーダーホーゼン」といいます。

オクトーバーフェストの注意点

日本のオクトーバーフェストはセルフサービスが定番

20年ほどを経てすっかり定着した日本版オクトーバーフェスト。こちらでは、各店でビールや料理を受け取り、共有のテーブルスペースに自分で運んで飲食する、いわゆるフードコートのようなスタイルのセルフサービスが定番となっています。

グラスやジョッキはデポジット制になっていることも

屋外のイベントでは珍しく、オクトーバーフェストの多くはガラス製のグラスやジョッキでビールが提供されます。このグラスやジョッキは、デポジット制になっていることもよくあります。

デポジット制では、最初にビールを注文した店でグラスやジョッキの「預り金(デポジット)」を支払い、二杯目からは空のグラスやジョッキを持っていってビールを注いでもらい、最後に店へグラスを返却することで預り金を返してもらう、といった具合です。

たくさんの人が行き交う会場ですから、足もとがふらついてビールをこぼしてしまった、それどころかグラスを割ってしまった……なんてことがないように、ビールの飲み過ぎには十分注意しましょう。

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