知っておきたい火事見舞いのマナー|封筒の種類や書き方

火災に遭われた方へのお見舞いは、「急に起きた、生活に直結する困りごと(災害)」に対して役立てられるように差し上げるものです。お祝いや季節の贈り物はもちろん、不祝儀とも意味合いが違いますから、マナーばかりにとらわれず、まずお相手のことを考えて用意したいものです。

イラスト:「火災御見舞い 山田 葵」と書かれた白い封筒を指さし「火事見舞いの表書きは ×火事 ではなく 〇火災 なので気をつけて!」と注意喚起するギフトコンシェルジュ。熨斗と水引付きの熨斗袋やのし紙付き贈り物にも×印。

火事見舞いは現金かすぐに役立てられるもので

衣類や日用品は新品で相手に合わせて用意する

火事見舞いは現金で差し上げることが多いようです。しかし、衣類や布団といったすぐ使う品が不足している場合、こういった品を火事見舞いとして差し上げることもあります。

ただし、いくら生活用品が不足しているといっても、古着や中古品を差し上げるのは考えものです。品物を差し上げる場合は新品を用意し、洗剤などの場合はお相手が肌荒れしたりしないよう、低刺激素材のものを選ぶなど工夫しましょう。

熨斗はかけず、現金の場合も白封筒で

火事見舞いには熨斗(のし)はかけなくてよいとされています。一般的な贈り物に使用される蝶結びの水引がついた熨斗などはお祝いでかけるものですから、かえって失礼にあたります。現金を差し上げる場合も、水引や熨斗のない白封筒を用意します。

状況に合わせた表書き:封筒の表書きは「火事御見舞」ではない!

自宅の火事や、経緯不明の場合は「火災御見舞」

火事見舞いですから、封筒の表書きも「火事御見舞」ではないかと考えがちですが、実際は「火災御見舞」が一般的です。お相手の自宅が火元になった場合や、詳しい様子がわからない場合などは「火災御見舞」とお表書きするとよいでしょう。

近隣から燃え広がったもらい火の場合は「類焼御見舞」

火元ではないけれども、隣家などからのもらい火で被災したというお相手には、表書きを「類焼御見舞」とします。聞きなれない言葉ですが、「類焼」自体にもらい火や延焼、他所から出た火事で焼けるといった意味があります。

燃えてはいないが近隣の火事で被災したら「近火御見舞」

近隣で火事が起こると、煙や匂いなどが流れ込んだり、消防車や救急車が多数出入りしたり、ことによっては報道陣が詰めかけたりと、火による直接の被害がなくても間接的な被害が起こり得ます。こうしたお相手には、表書きを「近火御見舞」として差し上げるようにしましょう。

火事見舞いを差し上げる時期は?

消火直後は避け、ある程度落ち着いた数日後に

火事見舞いは早いほどよいようにも感じられますが、さすがに消火直後はお相手も慌ただしく、かえって迷惑になりかねません。ある程度落ち着いてくる数日後を目処に差し上げるようにするとよいでしょう。

3日以内に伺える場合はすぐ使える日用品を差し上げたり、逆に少し経ってからの場合は現金にしたりと、タイミングに合わせた贈り物を選べば、なお役立てていただけるでしょう。

話を聞いたり、手紙を差し上げたりするのも「お見舞い」に

被災した直後は気持ちが落ち込みがちになるものです。お相手を訪ねるなら金品を持参するだけでなく話し相手になったり、郵送で火事見舞いを差し上げるならお相手を慰める手紙を同封したり、といった気遣いも欠かさないようにしたいところです。

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