お見舞いに品物ではなくお金を包むのは、本来であれば次善の策とも言えます。だからこそ気遣いが必要になるのです。さっそくお見舞金に関するマナーを詳しく見ていきましょう。

お金を包むときはひとこと添える心遣いを
お見舞いは、お相手が順調に療養して早く全快してくださるようにという願いの込められた贈り物です。できることならお相手の病状や療養の環境に合わせて、お好きなものや気の紛れるものをお見舞い品として持参するのが望ましいでしょう。
そうはいっても、お相手の状況やお好みが分からないときはお見舞金の方が役に立つこともあります。お見舞金を包む場合はただ渡すのではなく、「何がよいか迷いまして」など、あくまでお見舞い品の代わりである旨をひとこと添えるようにすると、気持ちが伝わるでしょう。ただし、目上の方へのお見舞いにお金を渡すのは失礼にあたりますので注意しておきましょう。
覚えておきたい、お見舞金の包み方の基本
袋は熨斗(のし)がなく、水引が紅白&結び切りのものを
お見舞金の袋は、のし鮑がないものを選びます。水引は全快を願って紅白を基本とし、病気が二度と起きないことを願い「結び切り」または「あわじ結び」を選びましょう。繰り返しを意味する「蝶結び」は不適切です。
表書きは袋の中央に「御見舞」と記し、筆ペンや太めのフェルトペンで書きましょう(ボールペン不可)。水引の下には自分のフルネームを記入します。
場合によっては水引のない袋を使うことも
重篤な場合や事故・流産などネガティブな原因の場合、また水引が大げさに感じる場合は、水引なしの赤い帯付きお見舞い用封筒か白い無地の封筒を使用します。
あえて新札は使わないのがマナー
弔事でも言われることですが、お見舞いにおいても新札は、あらかじめ用意していた=病気やケガを待っていたという意味になってしまいます。取り急ぎ手元にあるお金を用意して駆けつけたという意味になる、新札ではないお札を入れるようにしましょう。