昇進・栄転のお祝いの際に知っておきたい「就任祝い」のマナー

新たな役職に就くことをお祝いする「就任祝い」。おめでたいお祝いである反面、これまでの慣例や周囲の人間関係を重んじるセンシティブな一面も併せ持ちます。就任祝いのプレゼントは、自分や相手の気持ちだけを考慮するのではなく、周囲の人間関係にも気をくばり正しいマナーでお渡ししましょう。

就任祝いに何を贈るべきか悩んでいる若手社員

就任祝いにふさわしい花の種類

社長や役員に就任されたのであれば「胡蝶蘭」をお贈りするのが一般的です。見た目の華やかさに加え、「純粋な愛」「幸せが飛んでくる」という明るい花言葉もプレゼントには最適。また、楽しめる期間も1〜2ヶ月と長く、水やりの手間もかかりません。花粉や香りが少ないといった特徴も人気の理由です。
ただし、先代社長が亡くなったために社長に就任する場合は、会社は喪中ですので胡蝶蘭を含め、花を贈るのは避けた方が良いでしょう。

胡蝶蘭の金額の相場は数千円から数十万円するものまでさまざまですが、社長や役員などへの就任のお祝いでしたら4〜5万円程度のものを選ばれるのが良いでしょう。もちろん、そんな高額な贈り物を個人でしてしまっては他の社員の迷惑にもなりますし、受け取る側も過度な見返りを求められているようで困惑してしまいます。高額な胡蝶蘭をお贈りする際は、職場の仲間とバランスを取って連名でお贈りするのが良いでしょう。

今いるポジションよりも上のポジションの地位に任命されることを昇進と言いますが、部署内での昇進や栄転の際に置き場所を選ぶような、大きな鉢植えの胡蝶蘭を送るのは不相応です。明るい花言葉の反面、胡蝶蘭にはゴージャス、悪く言えば仰々しいといったイメージがついてまわります。部署内でその方より上のポジションの役職の方がいらっしゃる場合や、栄転で新天地に赴く場合には特に注意が必要です。

職場でお世話になった上司や直属の上司、親しい方に個人的にお渡しするのであれば、持ち帰りが容易なブーケサイズの花束を。定番の胡蝶蘭も良いのですが、あえて別の種類の花をチョイスするのもオツなものです。たとえば、母の日の定番「感謝」の花言葉をもつ「白のダリア」などはいかがでしょうか。

花と一緒に贈りたい、就任祝いのプレゼント

親しい方が就任されたら、花と一緒にプレゼントを贈りましょう。ビジネスシーンに必須な「手帳」や「名刺入れ」、お酒を嗜まれるのであれば「高級グラス」、通勤中にも役立つ「ハンカチ」や「ブックカバー」など、長く使えるアイテムが定番です。近頃は名前や日付が刻印された「USB」などのオフィス小物も人気です。スケジュール管理をスマホやPCで一括されている場合もあるので、手帳をプレゼントする際は事前に確認しておくことが大切です。

就任祝いに贈ってはいけないプレゼント

手帳が定番だからと言って目上の方や上司に「万年筆」や「ボールペン」を贈るのはマナー違反。筆記用具には「もっと精進してください」といった意味が込められているため、意図はなくても贈られた側は不快な思いをしてしまいます。また、「靴」や「靴下」などの履物類には「相手を踏みつける」。「ベルト」には「腹を引き締めて(気を抜かないよう)」といった意味があるため就任祝いの贈り物には相応しくありません。「現金」や「商品券」も上司や目上の方に対しては、失礼な贈り物ですので気をつけましょう。

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