赤ちゃんが生まれてから初めての「お宮参り」 意味やマナーについて知っておこう

お宮参りは、赤ちゃんが無事に誕生したことに対するお礼と健やかな成長を願い、神社を参拝する行事です。生後約1カ月後に参拝しご祈祷を受けるのが一般的ですが、本来の意味やマナーについてよく分からないという方も多いようです。

イラスト:新生児とパパママ。「お宮参りにお寺?神社じゃないの?」と驚くママに「お世話になっているお寺だからね。キリスト教の家が教会に行くのと同じかな。」と言うパパ。

お宮参りではいつ・どこで・何をするの?

産まれて約1カ月後の天気の良い日に初めての参拝をするのが一般的

お宮参りは地域によってさまざまな違いがありますが、おおむね赤ちゃんが産まれて約1カ月後の天気の良い日に、両親や両祖父母が赤ちゃんを連れて神社へ参拝するのが一般的です。

男の子は生後31日目、女の子は生後31日目に行くという伝統がありますが、現代では1カ月検診が済んだあとの都合のよい日にお参りする方が多いようです。お祝いですから大安吉日の方がよいように思えますが、お宮参りは暦にはこだわらずともよく、仏滅に行なっても構わないとされています。

そもそもは産まれた土地の氏神様に赤ちゃんを連れて参拝していた

お宮参りはもともと、産まれた土地の守り神である氏神様である産土神(うぶすながみ)に、新たな氏子として赤ちゃんを祝福してもらう行事でした。参拝する神社は、赤ちゃんの実家の場所(産まれた病院の場所という説もある)によって決まっていたのです。

氏神様にこだわらず神社を選んだり、寺に参拝したりすることも

現在のお宮参りは赤ちゃんが無事に生まれたことを感謝し、健やかな成長を祝う意味合いが強いものになっています。参拝する神社も、その土地の氏神様や近隣の大きな神社、自分の好きな神社など比較的自由に選ばれているようです。また、神社ではなくお寺に「お初参り」として参拝する方もいます。

お宮参りの服装:赤ちゃん・両親・祖父母

赤ちゃんは「和装の祝い着」か「ベビードレスにケープ」が人気

お宮参りの赤ちゃんの服装は、白羽二重(しろはぶたえ)の内着に祝い着や初着などを掛けるのが正式なスタイルです。男の子であれば家紋入りの凛々しく勇ましい絵柄、女の子であれば花や蝶などの優しくかわいらしい絵柄が入った祝い着を掛けます。最近ではベビードレスにケープといった洋装やカバーオールの上に祝い着を掛けて参拝するのが一般的です。

両親・祖父母は着物でもスーツでもOK、両家のバランスを重視して

昔ながらのお宮参りでは、両親、祖父母とも正装で参拝していました。最近では赤ちゃんと母親の体調や気温を考慮して、少し改まった程度の服装で参拝するのが一般的になってきました。赤ちゃんが和装の場合は、母親は訪問着や色留袖、もしくは露出度の高くないワンピースやスーツを着用します。父親は黒のフォーマルスーツかダークカラーのスーツを着用します。

祖父母もそろって参列する場合、赤ちゃんや両親の服装の格に合わせるようにしましょう。事前にきちんと打合せをしておくと安心です。

抱っこするのは“父方の祖母”が昔ながら、とはいえ臨機応変に

昔は出産が「穢れ(けがれ)」のひとつと考えられていたため、母親の忌明けが済むまで、赤ちゃんは父方の祖母が抱くものとされていました。しかし、現在ではそれほどこだわらないことが多くなっており、だれが抱っこしても特に問題ありません。

しきたりよりも無理をしないことを重視しよう

厳しい時期のお宮参りは環境と母子の体調を優先して

真冬や盛夏、初詣シーズンなど、赤ちゃんやママにとって大変な時期にお宮参りをするよりも、母子に無理をさせないことを最優先しましょう。参拝の時期や服装を調整したり、徒歩移動が少ないルートを調べたりするようにします。

赤ちゃんの誕生を祝う行事ですので、しっかりと準備をしたうえで柔軟に日程を決めることが大切です。

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