古希・古稀とは何歳? 意味や由来、お祝いの仕方を解説

長寿祝いの一つとして知られている古希・古稀(こき)祝い。古希・古稀とはどのような由来・意味があり、また、どういったお祝いをするべきなのでしょうか。由来や意味などの基礎知識や、古希・古稀にふさわしいお祝いの仕方を解説します。

イラスト:薄紫のカーディガンを羽織った男性が、カタログギフトを楽しそうに眺める様子。吹き出しで「シェフが目の前で作る鉄板焼」「露天風呂に浸かる」ことを想像している

古希・古稀(こき)とは

古希・古稀とは、70歳を迎える方の長寿祝いのこと、また、その年齢を指しています。古希・古稀の後は、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)と続き、それぞれが人生の節目のひとつにもなっています。

長寿祝いにはそれぞれテーマカラーのようなものがあり、古希・古稀は紫です。ちなみに、次の長寿祝である喜寿も同じく紫となっています。

古希・古稀の名前の意味・由来

古希・古稀の由来は、唐代の詩人・杜甫(とほ)がよんだ七言律詩『曲江(きょくこう)』にあります。その詩の一節には「人生七十古来稀(じんせいしちじゅうこらいまれなり)」とあり、「人生を70歳まで生きるのは非常に稀(まれ)なこと」という意味です。「稀」が常用漢字ではないため、現在は「古希」と書くのが一般的です。

今でこそ「人生百年時代に向けて」と、100歳まで寿命が伸びる可能性が視野に入っていますが、例えば第二次世界大戦から2年後の1947年(昭和22)の日本の平均寿命は、男性で50.06歳、女性で53.96歳です。ましてや唐の時代(618~907年)の中国においても、70歳を迎えるのは本当に滅多にないことだったでしょう。

古希・古稀にふさわしいお祝いの作法は?

古希・古稀のお祝いの相場(目安)

古希・古稀祝いの金額相場は、お相手との関係性や地域によってかなりの幅があります。こちらで紹介する相場は、あくまでも目安としてご参考にしてください。

古希・古稀祝いの金額相場は、祖父母に贈る場合は1万円~3万円程度、ご両親に贈る場合は1万円~10万円程度です。ご両親の金額に大きな幅があるのは、贈り物だけでなくお祝い旅行の予算を含むこともあるからです。また、叔父・叔母などの親せき、また知人へは、5千円~2万円くらいが目安となっています。

ただし、あまりに高額な贈り物は、お相手に気を遣わせてしまうことも。御身内ならなおさらです。これまでのお相手との関係性を踏まえ、無理のない金額でお祝いしましょう。

祖父・祖母 10,000〜30,000円
父母(義母・義父) 10,000〜100,000円
親戚や上司・恩師 5,000〜20,000円

古希・古稀のお祝いの仕方

古希・古稀のお祝いは、親族や親しい方との食事会や、温泉地などへの旅行が定番です。なかなかお会いできない方へは、贈り物を配送したり、電話やwebカメラでお祝いの気持ちをお伝えしたりするのもおすすめです。お祝いの品にメッセージカードを添えると、よい記念になるでしょう。

また、本記事の最後に、喜寿の方へ贈るおすすめのプレゼントをご紹介していますので、参考にしてみてください。

古希・古稀のお祝いするタイミング(数え年と満年齢)

本来の古希・古稀は数え年で70歳のお祝い。数え年は生まれた時点を1歳として、元日ごとに1つ歳をとります。数え年で70歳といえば、現代の数え方である満年齢では69歳が古希・古稀の年となります。

ただし、最近では満年齢で70歳になるタイミングで古希・古稀祝いをすることも増えていますから、数え年・満年齢のどちらが正解ということもなく、それぞれのご家庭で決めて構いません。

誕生日前後や、敬老の日、お正月など、ご自身と先方の都合がよい日を選んでお祝いししてみてください。

古希・古稀祝いののし(熨斗)

古希・古稀祝いのお祝いにのし(熨斗)を付けるときには、「花結び」の水引が付いたものを選びます。一生に一度の古希・古稀祝いですが、何度祝ってもよい慶事ですので、何度も結び直すことができる「花結び」がおすすめです。
表書きは「古希御祝」や「祝 古希」「寿 古希」または「御祝」「寿」などと書かれたものを。水引の下に贈り主さまの名前を書き入れましょう。

古希・古稀のプレゼントを選ぶ際の注意点

現代の70歳はまだまだ現役!

現代の70歳は若々しい方も多く、外出に趣味にとアクティブです。長寿祝いだからといって過剰に年寄り扱いせず、お相手に合わせて贈り物を選びましょう。

外出したくなるようなファッションアイテムや、趣味を応援するアイテムはいかがでしょうか。古希・古稀のテーマカラーの紫を取り入れるのもよいアイデアです。もちろん旅行や食事といった体験も、よい記念になります。

タブーとされているもの

贈り物には、昔から「縁起が悪いから贈ってはいけない」とされる、タブー品があります。最近はタブー品をポジティブに捉える向きもありますが、そうはいっても、シニアの方や地域によっては、昔ながらのタブーを気にされる方も多いでしょう。

古希・古稀のタブー品としては、「苦」や「死」を連想するクシ、「手巾(てぎれ)=手切れ」にもつながるハンカチ、「縁を切る」に通じる刃物類などがあります。特に白いハンカチは、日本では亡くなった方の顔に白い布をかける習わしがありますから、現代でもタブーです。これらのタブー品を避けて贈り物を選ぶと安心です。

自分で選べるカタログギフトもおすすめ

「カタログギフト」は、古希・古稀のプレゼントとしても人気です。掲載品から好きなものを選べるため、お相手の好みが分からない場合にも重宝します。受け取る側も「自分で選べる楽しさ」があります。

日用品やグルメ、さらには旅行や食事といった体験型のカタログギフトまで、お贈りできるアイテムは多岐にわたります。ご予算に応じて選べるのも魅力です。

古希・古稀におすすめの商品3選

古希・古稀のプレゼントはお祝いらしく、華やかさや上品さがある品を選ぶのがおすすめ。古希のテーマカラーは上質さを感じる紫ですから、どこかに紫がはいった品を選んだり、紫の包装紙で包んだりするのもステキです。ここでは、古希・古稀祝いにおすすめの3商品をご紹介します。

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