初午(はつうま)はいつ・何をする? いなり寿司を食べる理由

初午の日や初午祭などは、神社の行事に親しんでいる人であれば身近なもののひとつでもあります。ここで紹介した以外にも、全国各地でさまざまな由来を持つお祭りなどの行事が行われているようです。ここでは、「初午」の時期や、意味・由来についてなどを解説していきます。

イラスト:いなり寿司を一緒に作っている母娘

初午の時期や意味とは?

初午は「その年の2月最初の午の日」

暦では十二支を順に日付に当てはめ、「寅の日」、「丑の日」などと呼ぶのを聞いたことがあるでしょう。うなぎの売れ行きがUPする「土用の丑の日」もそうですね。初午は「その年の2月最初の午の日」のことを指します。

その年の暦によるので、2023年は2月5日、2024年は2月12日、2025年は2月6日と、年によってかなり動きます。

五穀を司る稲荷大神の祭日として「初午祭(はつうまさい)」が行われる

初午が1月でなく2月最初の午の日なのは、この日に五穀を司る神様である稲荷大神が京都の稲荷山へ鎮座したという伝承にもとづいています。「初午祭」はこの稲荷大神をお祀りする祭日です。ちなみに、稲荷山のふもとにある伏見稲荷神社は、全国の稲荷神社の総本宮となっています。

初午にいなり寿司を食べる理由

油揚げは稲荷神の使い「きつね」の好物

初午の日には、甘く煮た油揚げにすし飯を詰めたいなり寿司がよく食べられています。その由来は、稲荷神社の使いであるきつねの好物「油揚げ」をお供えする慣習からきているといわれます。

豊作のお礼に米を詰めた「いなり寿司」がお供えに

「初午にいなり寿司を食べる」慣習は、稲荷神が五穀、つまり稲作にもまつわる神様であることから、お供えの油揚げに、収穫した米で作ったすし飯を詰めたのが由来といわれます。神様への感謝の気持ちが詰まった品なのですね。

蚕(カイコ)にちなんだ「初午だんご」を食べる地域も

稲作の盛んな地域では初午にいなり寿司が食べられていますが、富山県などでは初午の日に蚕に見立てた形の「初午だんご」を食べる慣習も伝わっています。これは、昔この地域で養蚕が盛んだったことにちなむもの。いずれにしても初午は「神様を通じて自然の恵みに感謝する」日だったことがうかがえます。

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