「白寿(はくじゅ)」とは? 由来・マナー・喜ばれる贈り物選びを解説

イラスト:白寿のおじいちゃん、おばあちゃんのお祝いの席で記念撮影をする一家

白寿とは、99歳という人生の節目を迎えた方を祝う長寿祝いのひとつです。ご本人のこれまでの歩みに感謝し、これからの健康と穏やかな日々を願う大切な機会でもあります。本記事では、白寿の意味や由来にふれながら、お祝いのマナーやおすすめの贈り物についてご紹介します。

白寿とは? その由来と意味

白寿とは99歳を迎えた方に贈る長寿祝い、あるいはその年齢を指します。人生100年時代とはいえ、ここまで健やかに年を重ねてこられたのは素晴らしいことです。ご本人にとっても、ご家族にとっても、感慨深い節目になることでしょう。

白寿の由来

「百」という漢字から「一」を引くと「白」となることから、「100 – 1=99」と読めるため「白寿」と名付けられました。

また「人も99歳を迎えると世俗の垢が落ち、俗人の域を超越した仙人のような存在になるのではないか」という考えから、白髪に白い髭という出立ちを彷彿とさせる仙人にあやかって「白寿」と呼ぶ、という説もあるようです。

長寿祝いの名称と年齢

長寿をお祝いする際は「数え年」で祝うのが本来ですが、現在では現代人に馴染みのある「満年齢」で祝うことが多くなってきています。

ただし、還暦だけは「干支が一巡した年のお祝い」という意味があるため、例外として「数え年」61歳、「満年齢」60歳でお祝いします。

名称お祝いの年齢
還暦61歳
古希70歳
喜寿77歳
傘寿80歳
米寿88歳
卒寿90歳
白寿99歳
百寿100歳

以下の記事では、長寿祝いの基礎知識と、それぞれの長寿祝いにふさわしいギフトについて詳しく紹介しています。

白寿祝いで押さえておきたいマナー

白寿のテーマカラーは白

長寿祝いには、それぞれにちなんだテーマカラーがあります。お祝いの席では、白寿の“白”にちなんで「白」をテーマカラーにするのが一般的です。白い品を選んだり、プレゼントのラッピングやリボンに白を取り入れたりすると、より白寿のお祝いらしくなります。

お祝いするタイミングは「満年齢」が一般的

前述したように、今の長寿祝いは「満年齢」で行うことが一般的です。つまり、白寿の場合は99歳の誕生日を迎える年にお祝いします。

もちろん、本来の長寿祝いのタイミングである「数え年」でも構いませんし、ご本人の体調やご家族の都合にあわせて前後させても問題ありません。無理のない日程を選び、安心して楽しめるお祝いにしましょう。

白寿祝いの金額相場

白寿祝いの相場は一般的に5,000〜3万円ほどですが、お相手との関係性によります。たとえば、成人したお孫さんから祖父母へは1〜3万円、ご両親へは2〜3万円が目安とされます。親族などへの贈り物は5,000〜1万円程度が一般的です。

あまりに高額なお祝いはお相手に気を遣わせることもあるため、無理のない範囲で選ぶのがポイントです。

のしは「紅白蝶結び」の水引

白寿のお祝いには、「紅白蝶結び」の水引を用いたのし紙を選びましょう。蝶結びは、何度でも結び直せることから「何度繰り返しても喜ばしいこと」に使われるため、長寿祝いにふさわしいとされています。

表書きには、「白寿御祝」が最も一般的ですが、長寿祝い全般に使える「長寿御祝」としても問題ありません。

白寿祝いで避けるべきプレゼント

気持ちを込めて選ぶプレゼントだからこそ、縁起や相手の気持ちにも配慮したいところ。
以下のようなアイテムは避けるべき、あるいは注意が必要と考えられています。

ただし、ここでご紹介したアイテム群も、お相手からリクエストがあったのならOK。お相手のお好みや最近の傾向、使いやすさなどをリサーチして選んでみてください。

縁起が悪いアイテム

「死」や「苦」を連想させる数字の“4”や“9”が含まれるもの(櫛やシクラメンなど)は避けた方が無難です。
また、パジャマや寝具など病床を連想させるアイテムや、「縁を切る」という意味を持つ刃物類も、お祝いの場にはふさわしくないとされています。

白いハンカチ

かつて、ハンカチは「手巾(てぎれ)」とも呼ばれており、これが「縁を切る」に通じるとして贈り物にはふさわしくないとされてきましたが、現代ではプチギフトなどをはじめ贈り物の定番品となっています。

ただし、白いハンカチだけは今でもNGです。故人の顔に掛ける布を連想させるとして、現在でも避けるべきとされています。

老いを連想するもの

たとえ実用的なものであっても、年齢を強く意識させるアイテムは避けた方が無難です。たとえば、老眼鏡や補聴器、杖などは、実際に使っている場合でも「年寄り扱いされた」と感じてしまう方もいらっしゃいます。
ご本人からのリクエストがある場合を除き、こうした品は控えるのが安心です。

時計・文具・鞄など

時計や文房具、鞄などは「さらに勤勉に励んでほしい」といった、主に若い方や後輩へのメッセージを含むため、年配者へのプレゼントとしては不向きといえます。

また、下着やスリッパなどの“身に着けるもの”や、「気を引き締めて」という意味を持つベルトも、目上の方には避けるのが一般的です。

白寿祝いでおすすめのプレゼント

花束

お祝いの場を華やかに彩る花束は、白寿祝いにもぴったりの贈り物です。お祝いの花としては「ユリ」や「バラ」、上品で存在感のある「胡蝶蘭(コチョウラン)」などが人気があり、お誕生日祝いを兼ねるなら季節の花束もステキですね。

また、お世話の負担がないプリザーブドフラワーもおすすめです。枯れない花は、長寿をイメージさせますし、記念として長く楽しめます。

フォトアルバム・フォトブック

これまでの歩みを振り返るフォトアルバムやフォトブックも、心のこもった贈り物になります。
家族や友人との思い出を1冊にまとめることで、みるたびに温かな気持ちになれるギフトになります。

健康を気遣うアイテム

健康を気遣うプレゼントも人気です。たとえば、マッサージクッションや歩数計、低周波治療器など。こうした家電を選ぶ場合は、操作が簡単で、刺激が強すぎないものを選ぶと安心です。安眠枕、ひざ掛け、手袋、大きな文字の温湿度計などもよいアイデアです。

カタログギフト

もし贈るものに迷ったら、好きなものを選んでもらえる「カタログギフト」がおすすめです。ポイント型で複数商品と引換ができるタイプや、お食事や旅行を選ぶことができる体験型の商品を集めたタイプなど、カタログギフトにもさまざまな種類があります。

注文に不慣れな方にお贈りする場合には、ぜひご一緒にカタログをめくって、品選びや発送の手配をサポートして差し上げてください。その時間も大切な思い出となるはずです。

カタログギフトだとどうしてもギフト感が薄れがちなのが気になる…という方は、贈る際にメッセージカードを添える、ラッピングにこだわる、などひと工夫添えるのがよいでしょう。

白寿祝いでおすすめのカタログギフト3選

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