
創立記念は、企業にとって大切な節目です。取引先や関係企業、従業員にお祝いを贈り、日ごろの感謝や想いを伝え、良好な関係を続けていきたいですね。今回は、創立記念にふさわしいギフトの選び方や、おさえておきたいマナーをご紹介します。
創立・創業のそれぞれの意味
「創立」と「創業」は混同しやすい言葉ですが、意味や使い方に明確な違いがあります。 それぞれの定義と使われ方について確認しておきましょう。
「創立」と「創業」は意味が違うんだね…。今まで混同してたかも💦
創立とは?
創立とは、学校や団体・企業などの「組織や機関を初めて設立する」ことを指します。法人や公的機関など、団体として成立する組織に対して用いられるのが一般的です。 そのため、個人による事業の開始や、子会社の設立には通常使われません。
創“業”との違い
前述のように創立は組織や機関に使用する言葉ですが、創業は個人が事業や商売を始めた時をいいます。法人登記の有無にかかわらず、実際に事業やサービスを始めた日が「創業日」となるため、創業日と法人登記した日は違うことがあります。
創立記念・創業記念を祝う目的は?
会社設立(創立・創業)から◯周年を迎える節目には、記念式典や周年イベントが行われたり、記念品を配ったりします。
式典・イベントの形式はさまざまで、社員のモチベーションアップや労いのために内々で行ったり、企業PRや謝恩を兼ねて取引先の関係者をお招きしたりと、目的や規模は会社によってさまざまです。内々でお祝いする場合は、社内表彰式を組み込んで、MVP表彰や永年勤続表彰の授賞式を行うケースもあります。
大きな会場を借りて大々的に行う式典や、社員を慰労する旅行、取引先を招いた懇談会などさまざまですので、周年記念にあたっては「誰を対象に、どんな目的で」を明確にしておく必要があります。
以下の記事では、設立・創立・創業の違いや、これらの周年記念品の選び方を解説しています。
創立記念・創業記念のお祝いを贈る際のマナー・注意点
会社とか企業に贈るとなると、ちょっと緊張する…失礼のないように贈りたいね
祝い金・ギフトの金額相場
周年祝い・創業記念日の祝い金・ギフトの相場は、会社の規模や業界の慣例によっても大きく変動します。5年・10年・30年など、節目の年には少し多めにする場合もあります。ただし、以前こちら側が祝われたことがあるなら、いただいた金額にあわせるようにしましょう。
最も一般的な周年祝い・創業記念日の相場は以下の通りです。
重要な取引先 | 3万〜5万円 |
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通常の取引先 | 1万〜1.5万円 |
友人・知りあいなど(会社間の取引はない) | 5,000〜1万円 |
特別なイベントがなければ、1週間前〜当日に贈るのが一般的です。
記念イベントが行われる場合には、少なくとも開催前日に届くように贈るようにするとよいでしょう。
のし・水引
記念品ののしには、水引の上部に「◯周年記念」 「設立記念」「祝 創業記念」「記念品」、水引の下部に社名を入れます。水引は“何度あってもうれしい”という意味をこめて、紅白のちょう結びを選びましょう。
「内のし」「外のし」のどちらにするかは、厳密な決まりはありません。配送でお贈りする場合、搬送中にのしが破けないように、記念品に直接のしをかけて上から包装紙で包む「内のし」が一般的です。手渡しする場合は、何のための品かがひと目でわかるように、のしが包装紙の上にくる「外のし」がよく使われます。

企業のお祝い、タブーな贈りものは?
創立記念や周年祝いの贈り物には、避けるべきタブーな品があります。たとえば「赤字」「火事」「倒産」など、ネガティブなイメージを連想させる赤色のアイテムは避けるようにします。赤いバラなどの花や、キャンドル・ライター・灰皿・暖房器具など「火」に関係するものも控えましょう。
とはいえ、会社やお店のテーマカラーが赤であったり、先方から赤を希望されたりする場合は例外です。相手の好みや背景に配慮したうえで、臨機応変に対応することが大切です。
また、お祝いに添えるメッセージには、品物と同様にネガティブなイメージのある言葉が入らないよう留意しましょう。以下に、会社や事業関連のお祝いにふさわしくない「忌み言葉」をまとめました。
会社のお祝いでNGな「忌み言葉」
倒産や閉店を連想する言葉 | 倒れる・つぶれる・閉じる・失う・廃れる・こわれる・終わる・衰える・行き詰まる・負ける・傾く・寂れる・落ちる・枯れる |
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赤字を連想する言葉 | 焼ける・燃える・火・赤い・煙・灰 |
会社設立(創立・創業) 周年記念品の選び方
会社設立(創立・創業) 周年記念品の選び方
会社設立(創立・創業)記念の品を選ぶ際は、実用的であること、手渡しできるかさばらないサイズであることをポイントに選ぶとよいでしょう。
記念品の予算は会社によって異なり、また、お贈りする範囲(社員・お客様・取引先など)も異なりますので、まずは自身の会社の前例を確認しておきましょう。
ペンや付箋といった文房具は使いやすいため、記念品の定番アイテムです。どら焼きやカステラ、せんべいなどのお菓子もお相手を選ばずお贈りできます。また、USBメモリといったデジタルアイテムや、断熱タンブラー、スープジャーなども実用的な品として人気です。
ギフトカードやクオカードは、お相手にとっては使いみちが自由で、会社にとっては券面にオリジナルメッセージを印刷して気持ちを伝えることができるため、双方にとって利便性の高いアイテムです。
また、カタログギフトは好きなものを選んで取り寄せられるため、「ギフトカードのような金券は直接的過ぎる」と考える方にも喜んでいただけます。
企業名の「名入れ」をする際の注意点
社名や式典の日、◯周年などを入れる「名入れ」は、いかにも“記念品”という感じがするため、
せっかくだから入れておこうと思われるかもしれません。しかし、記念品によっては名入れがあることで使いにくくなることがあります。
例えば、自宅で使うことを想定した置き時計やグラスなどは、「プライベートな空間で社名が入っているアイテムは使いにくい」と考える方が多いようです。また、とくに社外の招待客にとっては、企業ロゴが目立ち過ぎる記念品は困りものかもしれません。
どら焼きやカステラ、せんべいなどは、そのもの自体に社名や周年の刻印ができて見栄えがよく、ずっと置いておくものでもないので、大きく名入れするのならこれらを選ぶのがおすすめです。
名入れは「目立ちすぎないように配慮する」「入っていても困らないものに入れる」など、使っていただく場面を想像して決めるようにしましょう。品物には名入れをせず、外箱に名入れをするという方法もあります。
創立記念・創業記念のお祝いでおすすめのギフト
縁起のよい花姿の「胡蝶蘭」
蝶が舞っているような美しい花姿が魅力の胡蝶蘭。「幸福が飛んでくる」という縁起のいい花言葉から、創立・創業記念のお祝いギフトとして非常に人気があります。
華やかな見た目でお祝いの場をパッと明るく演出してくれるだけでなく、実は花粉が落ちにくく香りも控えめなため、飲食店などでも飾りやすいお花です。
一見手がかかりそうな豪華さですが、実はお手入れは意外と簡単。適した場所に置いて、定期的に水やりをするだけで、1ヶ月以上も美しい花を楽しむことができます。
おすすめの胡蝶蘭は以下の3つです。
リンベルではさまざまな品種・色の胡蝶蘭を、専門農園から産地直送でお届けしています。大切な方への贈り物にぴったりです。
お酒
古くからお祝いの席で振る舞われてきたお酒は、創立・創業記念や周年祝いの贈り物としても人気です。ただし、すべての方がアルコールを好むとは限りません。可能であれば事前に相手の好みを確認できると安心です。
リンベルでは日本酒や焼酎・ワイン・シャンパンなど、お祝いに適したさまざまなお酒を取り扱っています。ぜひご覧ください。
カタログギフト
贈り物選びに迷ったときは、カタログギフトを検討してみてはいかがでしょうか。カタログギフトなら、贈り先が掲載されたアイテムの中からお好みの品を選べるため、「相手の好みがわからない」「タブーな品を避けたい」「価格帯をぼかしたい」といった場合にも安心です。年代や性別を問わず、幅広い層に喜ばれる万能ギフトです。