もうすぐ母の一周忌を迎えます。ご参列いただくみなさんへのお返しはどのようにすればいいのでしょうか? 相場も知りたいです。(60代女性 Eさん)
一周忌のお返しは、葬儀のあとに贈る香典返しとは呼び方も相場の考え方も異なります。この記事では、一周忌のお返し(引出物)が必要かどうか、香典返しとの違い、相場、品物の選び方、のしと渡し方のマナーをまとめました。
一周忌にお返し(引出物)は必要?
一周忌法要では、参列される方が御仏前やお供え物を持参されます。参列のお礼とお供えへのお返しとして、お斎(会食)と引出物を用意するのが一般的です。
「一周忌」は、年忌法要のなかでもとくに重要とされています。施主が行うべき準備については下記の記事も参考にしてみてください。
四十九日を過ぎたら「香典」「香典返し」とは言いません
「香典」というのは亡くなった方が仏になる前、四十九日までのお供えのことを言います。それ以降の法事でもつい「香典」「香典返し」と言ってしまいがちですが、「お供え(御仏前)」「引出物」に呼び方が変わることを覚えておきましょう。
法事のお返しと香典返しの違いについては以下記事をご参照ください。
一周忌のお返し(引出物)の相場
一周忌のお返しの相場は、お斎(会食)を行うかどうかで見方が変わります。会食を行う場合は「お膳+引出物」の総額で、行わない場合は引出物の金額で考えます。

いただいたお供え分をほとんど返すくらいのつもりで
一周忌でも「参列する側は金品のお供えをする」、「喪家側はお膳と引出物でお返しする」のが一般的です。香典返しは、いただいた香典の半額程度を目安にする「半返し」がよく知られていますが、一周忌は「お膳+引出物でいただくお供えと同額から、少なくても7割程度になるように」と言われます。
香典返しと一周忌のお返しとでは相場が異なるので、注意が必要なポイントですね。
「お供え」と、「お膳」「引出物」の相場は
地域などにもよりますが、お供えは1人あたり10,000~20,000円包むことが多いようです。それに対して、お膳は5,000~10,000円前後、引出物は3,000~5,000円前後が相場と言われます。ただし、「負担にならないようお供えはお菓子程度で、お膳は用意しない」ですとか、逆に「お膳は相場以上の高級料亭にするのが恒例」といったケースもありますので、できれば両親や親戚など、事情に詳しい人に前もって相談しておくとよいでしょう。
引出物だけで考えるときの金額の目安
厳密な相場はありませんが、一般的な金額の目安は、いただいたお供えの1/2〜1/3程度といわれています。とはいえ、お供物は当日受け取るまで具体的な金額がわからないため、ある程度いただく金額を予想し、一律2,000〜5,000円程度の品をお渡しするのが一般的です。この範囲の金額が、受け取った方が気を遣わないともいわれています。
お供え物(品物)をいただいた場合
法要では、御仏前(現金)のほかに、線香やお花、果物、お菓子などの「お供え物(品物)」をいただくこともあります。お供え物をくださった方へのお返しも、基本的な考え方は引出物と同じで、いただいた品の半分〜3分の1程度を目安に、後に残らない「消え物」を選びます。
一周忌のお返しに選ばれる品物
一周忌の引出物は、法要の帰りに持ち帰っていただく品です。あとに残らない「消え物」から、軽くて持ち帰りやすいものを選びます。
遠方から来られる方のことも考慮し、持ち帰りやすくかさばらないものを選びましょう。とくに近年の法事・法要引出物の定番となっているのが「カタログギフト」です。冊子一冊で完結するコンパクトさだけでなく、贈り先さまが好きなものを選べるという自由度の高さから、返礼品の新しい定番として選ばれることが増えています。
品物の選び方と避けたい品物については以下記事をご参照ください。
迷ったらカタログギフト
一周忌のお返しに何を選んだらよいのか分からない場合は、カタログギフトがおすすめです。贈り先さまが好きなものを自由に選んでいただける点が安心で、さらにコンパクトに持ち帰れるメリットもあります。
一周忌のお返しののし(掛け紙)と表書き
年忌のマナーとして、お返しののしの種類を使い分けることがあります。一周忌までは黒白か双銀の結び切り、三回忌以降は青白か黄白の結び切りの水引を用います。表書きは、「志」または「粗供養」とします。
のしの書き方や地域・宗派による違いについては以下記事をご参照ください。
一周忌のお返しを渡すタイミング
一周忌の引出物は、法要の当日にお渡しするのが基本です。
多くの場合、会食が終わる前に施主が席を回って出席者に直接お渡しします。会食がない場合や会食に参加されない方には、法要が終わったタイミングでお渡ししましょう。
参列されなかった方へは後日お届けする
法要に参列された方へは当日の引出物でお礼を兼ねられますが、参列されずにお供えを送ってくださった方へは、後日あらためてお返しを配送し、お礼状を添えると丁寧です。
お礼状(挨拶状)の書き方と文例については以下記事をご参照ください。
一周忌のお返しのよくある質問
一周忌のお返しで迷いやすい点をまとめました。
身内・親族だけの一周忌でもお返しは必要?
親族だけで営む一周忌でも、お供えをいただいた方には引出物を用意するのが一般的です。同居のご家族だけで行う場合は用意しないこともあります。地域やご家庭の習わしによって異なるため、迷うときは親族に確認しておくと安心です。
僧侶にも引出物を渡す?
読経をお願いした僧侶にも、参列者と同じ引出物をお渡しするのが一般的です。お斎(会食)を辞退された場合は、お帰りの際にお布施などと一緒にお渡しします。



























