香典返しはいつまでに贈る?時期と「当日返し(即日返し)」と「後返し」の違い。

今は「香典返しは、お通夜や葬儀の帰りにもらうもの」という認識の方も多いかもしれません。それほど、近年は香典返しを当日に用意をすることが一般的になっています。では、本来はどのようになっていたのでしょうか。

イラスト:喪家にて香典返しカタログを見ながら「香典返しはどうしましょう」と義母に相談する若い嫁。義母は「おばあちゃんが好きだったお茶とコーヒーにしましょう。当日返しでいいわ」とサバサバ決めていく。

「香典返し」とは?

はじめに、香典と香典返しの意味を説明します。

「香典」とは

香典とは、故人へのお悔やみの気持ちを込めて、参列者から遺族に贈られる金銭のことです。香典は、お供えするお花や線香の代わりに贈るものとなっています。

「香典返し」とは

香典返しとは、お通夜や葬儀で故人にお供えいただいた香典へのお返しとして、弔事を滞りなく終えた感謝の気持ちを込めて贈る品のことです。

生前故人がお世話になったことへの感謝や、葬儀の無事な終了の報告など、遺族から参列者への大切な気持ちが込められています。

香典返しと混同されやすいのが、会葬返礼品です。会葬品は、通夜や葬儀に参列していただいたことに対するお礼であり、参列者全員にお渡しする品物となっています。一方、香典返しは香典をいただいた方にするお礼となっています。

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香典返しを贈る時期

香典返しは、弔事が滞りなく終えた報告の意味合いも持ちますので、本来であれば、「忌が明けた」後に贈ることが一般的です。宗教・宗派により時期は異なりますが、おおよそ亡くなられた日から30日~50日後に「忌明け」となります。

ここでは、香典返しを贈る時期や、遅れた場合の対処法などを紹介します。

後返しは法要後1カ月以内が目安

香典返しを贈る時期は法要後1ヶ月以内が目安ですが、実際は法要後すぐに贈られる方が多いようです。忌明けは宗教によって異なりますので、忌明け前に贈ることのないよう注意しましょう。

参列者すべてに品物をお渡しする当日返し(即日返し)

「当日返し」は別名「即返し」ともいい、葬儀当日に用意された香典返しのことを指します。

「当日返し」を贈る場合は、いただいた香典の金額に関係なく、葬儀に出席いただいたすべての方に同じ品物を渡します。もし、いただいた香典が高額で、用意した当日返しでは不十分であった際は、忌明け後に改めて「返礼品」を贈るようにしましょう。

香典返しが遅れた場合はどうする?

香典返しを送る時期は、明確な期限が設けられているわけではありません。そのため、数週間の遅れであれば特別な対応は必要ありません。しかし、1ヶ月以上遅れてしまった場合は、香典返しが遅くなったお詫びを挨拶状に書き添えるようにしましょう

香典返しの時期は宗教・宗派によって変わる

香典返しの時期は、宗教・宗派によって異なります。

カトリックの場合は故人が亡くなってから30日目の「追悼ミサ」、プロテスタントの場合は1ヶ月後の「昇天記念日」が忌明けになります。

仏式であれば、五七忌(35日後)七七忌・満中隠(49日後)、神式であれば50日後に贈るのが良いでしょう。

当日返し(即日返し)のメリット&デメリット

香典返しは後返しが基本ですが、当日返し(即日返し)を選ぶ方もいます。ここでは、当日返しのメリットとデメリットについて解説します。

メリットは後日発送の手間が省けること

葬儀当日に香典返しを渡す場合は、受付で香典を頂いたときに渡す形になります。

当日返しの場合は、おおよその出席者数に合わせて同じ品を用意しておき、お通夜や葬儀の場でお渡ししますので、手順がぐっとシンプルになり、手間が軽減されます。また、香典返しを渡しそびれる心配もありません。個別送料がかからないのもメリットです。

リンベルでは、より簡単におまとめ注文ができるように「専用のエクセルフォーマット」でご注文いただくことも可能です。また、ネット注文が苦手な方でもスムーズに注文できる「香典返し注文サポート」のサービスも利用できます。香典返しのお品選びから手配まで、親切かつ丁寧にサポートします。

デメリットは準備の手間と贈り分けができないこと

当日返しの場合、いただいた香典の額がすぐにはわかりませんから、香典返しを贈り分けるといったことはできません。高額な香典をいただいた方には、後日あらためて追加の香典返しを用意するといった手間が発生してきます。

また、全員に同じ品を用意しますので、贈り先さまによってお品を変えることができず、無難な品を用意する必要が出てきます。また、当日までに香典返しを用意する手間もかかります。

そのほかにも以下のようなデメリットもあります。

  • 「会葬御礼」(供養品)と勘違いされることがある
  • 参列者は荷物を持って帰らなければいけない
  • 戒名をお知らせすることができない

後返しのメリット&デメリット

続いて、後返しのメリット・デメリットについて解説します。

メリットはより贈り先さまに合った香典返しを用意できること

後返しの場合、いただいた香典の額を把握してから、それに合わせた香典返しを選ぶことができます。四十九日まで時間もありますから、個人にゆかりのある品を選ぶなど心遣いをする余裕も出てきます。

後返しは昔ながらの贈り方ですので、よりきちんとした印象になるでしょう。

デメリットは葬儀の後に思わぬ手続きが発生すること

葬儀の前後、遺族はとにかくやらなければならないことが多く、慌ただしいものです。そんななかに後返しの手配が加わると、他のことに手が回らなくなることがあるかもしれません。参列者の数や、家族の様子を見て、慎重に選びたいところです。

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香典返しの定番は「カタログギフト」

カタログギフトは、受け取る人が好みに合わせて商品を選べる「選択の自由」と、3,000 円台から数万円まで細かく設定された「豊富な価格帯」を同時にかなえる、扱いやすいギフト形態です。香典返しとして贈っても、宗派や好みを問わず先方に実用的な品を選んでいただけるため、失礼なく安心して利用できます。

香典返しを多くの方に送る場合、お届け先や注文内容を登録するのに手間と時間がかかります。リンベルでは、エクセルを使って簡単にご注文することが可能です。会葬者リストや年賀状をやり取りしていた人のリストを用意すれば、専用フォーマットのエクセルでまとめて香典返しができます。

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