
香典返しは本来、いただいた方お一人ずつにお返しするものですが、連名で香典をいただくこともあります。そのような場合には、まとめて香典返しを贈るのが一般的です。本記事では、香典返しをまとめて贈るシーンやマナー、さらにおすすめのギフトについて詳しく解説します。
連名で香典をいただいたら、香典返しをまとめてお贈りできる
香典は原則として「一世帯につき一封」が基本です。また、職場や団体、友人知人が連名で香典をくださるケースもよくあり、その場合の香典返しは連名単位でまとめて香典返しをお贈りしても問題ないケースが多いです。故人とお相手との関係性や、いただいた金額などを踏まえ、柔軟に対応しましょう。ここでは、香典返しをまとめて贈ることができる代表的な3つのケースをご紹介します。
ご夫婦・ご家族から連名でいただいた場合
夫婦や家族など、同じ住所に住む方々から連名で香典をいただいた場合には、香典返しもひとつにまとめてお贈りするのが一般的です。家族みんなでわけられる個包装のお菓子やお茶といったギフトが喜ばれます。配送する際の宛名は、代表者か、あるいはご夫婦、ご家族の連名を記載といったパターンがあります。いただいた香典の表書きに合わせるとよいでしょう。
香典袋の表書きを確認するのがポイントなんだね!
職場・団体から連名でいただいた場合
会社や職場の方から「社員一同」「〇〇課一同」といった表書きで香典をいただくことがあります。一人ひとりに香典返しをご用意できると丁寧ですが、人数やいただいた金額などによっては、まとめてお贈りするケースもあります。故人とお相手との関係性も踏まえ、柔軟に対応しましょう。
1人当たりの予算は、いただいた香典の金額を連名の人数で割り、その金額の1/3〜1/2相当を予算にします。1人当たりの予算が少額になることが多いため、皆さまでわけていただけるよう、個包装で日持ちするお菓子をまとめて贈るのがおすすめです。
友人・知人から連名でいただいた場合
友人・知人の2〜3人などのグループから連名で香典をいただくこともあります。この場合は、まとめてお贈りすると代表の方の負担が大きくなりますから、一人ずつ個別で香典返しを贈るのが基本です。
1人当たりの予算は、職場・団体の場合と同様、いただいた香典の金額を連名の人数で割り、その金額の1/3〜1/2相当のお品を選びます。感謝の気持ちを込めた挨拶状を添えると、丁寧で温かみのある印象になります。
友人・知人の場合は、個別に香典返しを用意する必要があるんだね
まとめて贈る香典返しに適したギフトは?
香典返しをまとめてお贈りする場合の品物は、「みなさんでわけられるもの」「みなさんで使っていただけるもの」から選ぶことになります。香典返しにふさわしいもの・ふさわしくないものをみていきましょう。
香典返しの品物は、「消えもの」が基本
香典返しには「消えもの」と呼ばれる、お菓子やお茶、消耗品といった、使ったらなくなるものが定番です。これらは後に残らず相手に気を遣わせないという配慮が反映されています。
一方で、弔事に不向きな贈答品としては、まず肉や魚などの生ものが挙げられます。これらは「四つ足生臭物」と呼ばれ、殺生をイメージさせるので避けるようにします。また、慶事を連想させる鰹節や昆布なども不適とされています。
以下の記事では、香典返しの定番品や、タブーの品物について、さらに詳しく解説しています。
香典返しには「カタログギフト」もおすすめ
近年では、贈り先さまが自由に欲しいものを選べるカタログギフトも人気を集めています。幅広い世代に対応でき、受け取った方にとっても実用的です。また、贈り主にとっても、金額が掲載されていないことや、お相手の好みがわからなくても迷わずにすむといったメリットがあります。
実際に「香典返しでカタログギフトをもらってうれしかった!」という声も増えており、定番ギフトになりつつあります。迷ったときには、選択肢が豊富なカタログギフトを選ぶのもスマートな方法です。
以下の記事では、香典返しに喜ばれるおすすめのギフトをアンケート結果とあわせてご紹介。
マナーや金額相場の最新情報を確認できます。
香典返しはネット注文が便利!
かつては喪主が手渡ししていた香典返しも、今や挨拶状を添えて配送する「ネット注文」が一般的になりました。(ただし、葬儀当日やお斎の席で、会葬御礼と香典返しの両方を用意して、持ち帰っていただくケースも多くなっています)
香典返しをお贈りする時期は、仏式では三十五日か四十九日法要、神式では五十日祭を済ませた後くらいです。間にあうように逆算して手配しましょう。
リンベルで香典返しをご注文いただくと、エクセル注文をご利用いただけます。専用フォーマット(エクセル)に入力して、指定画面から送信するだけ。宛先が多いケースや、まとめて注文したいときに便利なサービスです。























