
喪中見舞いとは、喪中はがきをもらった方へ贈るお悔やみ状や品物のことです。この記事では、最新のアンケート調査でわかった喪中見舞いでお喜びいただけるギフトをランキングで紹介します。あわせて、喪中見舞いって何? いつどんな品物を贈ればいいの? といった喪中見舞いの基本的なマナーについてもわかりやすく解説しています。
※昨年、喪中見舞いをもらった男女400名にインターネット調査
※調査期間:2025年1月23日~1月24日
「喪中見舞い」とは?
「喪中見舞い」とは、喪中の方へお悔やみの気持ちを伝えるはがきやお悔やみ状のほかに、お悔やみの品や香典を贈ることを指した言葉です。
喪中見舞いとしてお悔やみの品や香典を贈る場合は、はがきや手紙を必ず添えるのがマナーです。もしお悔やみの品や香典の用意ができなくても問題はありませんが、はがきや手紙は必ず送るようにしましょう。
昨今では身内のみで葬儀を行う家族葬が増えているため、喪中はがきで亡くなったことを知るケースも増えているようです。このような傾向から、喪中はがきを受け取る機会は、今後増えていくことが予想されますので、受け取ったときのマナーとして喪中見舞いについて知っておきたいですね。
喪中見舞いを送る時期は「喪中はがき」が届いたら早めに
喪中はがきへのお返事には、「寒中見舞い」と、本記事でご紹介する「喪中見舞い」があります。「寒中見舞い」は“松の内(※)が明けてから立春まで”と送る時期が決まっていますが、「喪中見舞い」の場合はとくに決まっていません。
※松の内…元旦から7日、または15日までの期間。地域によって異なります。
そもそも「喪中見舞い」は、「寒中見舞い」より早くお悔やみを伝えたいという心遣いから始まっているので、喪中はがきを受け取ったらすぐに送ることができます。そのためできるだけ年内に送るようにしましょう。
もしお返事を出すタイミングが松の内以降になるなら、従来通り「寒中見舞い」とします。寒中見舞いでお返事する際は、こちらの記事が参考になりますのでご活用ください。
喪中はがきを受け取ったとき、みんなはどうしてる?
そもそも、「喪中見舞い」という風習を知っている方はどれくらいいるのでしょうか。
アンケートで「喪中はがきを受け取ったときに喪中見舞いを贈る風習を知っていましたか」とお聞き
した結果がこちらです。
喪中はがきを受け取ったときに、喪中見舞いを贈るという風習を知っていましたか?
知っていた60.5%
知らなかった39.5%
「知っていた 60.5%」と回答した方は6割以上でしたが、「知らなかった 39.5%」と回答した方も一定数いらっしゃいました。
ほかの法事と比べて耳にする機会も少なく、喪中はがきが届いて初めて知ったという方も少なくありません。この機会にぜひ、喪中見舞いの風習について知識を深めてみてはいかがでしょうか。
喪中見舞いにいただいてありがたかったお品は?
アンケートで「喪中見舞いにいただいてありがたかった品物はどんなものですか」とお聞きした結果がこちらです。

【2025年】喪中見舞いにいただいてありがたかったお品Best5
1 ハガキ・手紙などでのお悔やみの言葉 64.5%
2 線香やろうそく 19.0%
3 現金(香典) 11.8%
4 お茶 9.5%
5 お菓子 9.0%
※複数回答
1位は「ハガキ・手紙などでのお悔やみの言葉 64.5%」でした。喪中見舞いではがきや手紙を贈る際は、故人のご冥福を祈るとともにご遺族の気持ちに寄り添った言葉を記します。そうしたはがきや手紙は、もらった方にとっても「気持ちが伝わってありがたかった」と感じられていることがわかりますね。
2位は「線香やろうそく 19%」。線香やろうそくは、喪中見舞いの定番のお供え物です。線香には白梅やラベンダー、桜といったさまざまな花の香りのものが登場しています。故人が好きだった香りを選ぶとよりいっそう喜ばれるでしょう。
3位は「現金(香典) 11.8%」。喪中見舞いで香典を贈っても問題ありませんが、お返しが不要な品物にしたほうがよいという意見もあります。
4位は「お茶 9.5%」。仏教では仏壇に水やお茶をお供えするため、お茶は喪中見舞いの定番品となっています。仏壇がない方でも、来客時にお茶を出す際に重宝します。
5位は「お菓子 9.0%」。故人が好きだったものを贈ると喜ばれるでしょう。
喪中見舞いに何を贈ればいいの? と迷われた方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
1位 はがき・手紙などでのお悔やみの言葉
喪中見舞いで一般的となっているのが、はがき・手紙です。お悔やみの気持ちを込め、故人との思い出やご遺族の体調を気遣う言葉を用いて贈りましょう。
2位 線香やろうそく
故人が仏教の場合には、お線香やろうそくは霊前にお供えするものです。近年では、煙の少ない線香や芳醇な花の香りの線香など、バリエーションも豊富になっています。故人が好きだった香りを選ぶと、よりいっそう気持ちが伝わるでしょう。
3位 現金(香典)
喪中見舞いでは、現金(香典)を贈ることもできます。香典をお贈りする場合には、現金が入った不祝儀袋のほかに喪中見舞いの手紙を添えて、現金書留用の封筒を使用して送りましょう。
4位 お茶
お茶は仏壇へのお供えとしても来客時に出すお茶としても重宝するため、喪中見舞いの定番ギフトとなっています。老舗茶屋の深蒸し煎茶や銘茶の詰めあわせは、どなたにも喜ばれるのでおすすめです。
5位 お菓子
故人が好んでよく食べていたお菓子や、ご家族で喜んでもらえるものを贈るとよいでしょう。また、個包装になっているものや常温で日持ちがするものは、お供えした後に食べやすいためおすすめです。和菓子ならようかん、カステラ、せんべい、最中、洋菓子ならクッキーなどの焼き菓子が定番です。
喜ばれる喪中見舞いのポイントは?
喪中見舞いを選ぶときに重要なポイントは何でしょうか。
アンケートで「喪中見舞いにいただくお品はどんなものがありがたいですか」とお聞きした結果がこちらです。
ご遺族がありがたいと感じる「喪中見舞い」は?
故人の供養になるもの49.8%
贈り主の気持ちが伝わるもの33.5%
遺族を慰めるもの10.4%
葬儀などの出費の足しになるもの6.4%
最も多かったのは、「故人の供養になるもの 49.8%」でした。故人との思い出がわかるもの、故人を思ったお供え物は、ご遺族がありがたいと感じていることがわかります。
次に多かったのは、「贈り主の気持ちが伝わるもの 33.5%」でした。
故人を思い、悲しみのなかにあるご遺族の心情に寄り添えるお品が喜ばれているようです。
「喪中見舞いにいただいてありがたかったお品ランキング」とあわせて参考にしてみてください。
喪中見舞いの相場はいくら?
喪中見舞いの相場【お線香やお花など、供物の場合】
~1,000円程度 19.7%
~2,000円程度 19.3%
~3,000円程度 30.2%
~5,000円程度 22.0%
~1万円程度 4.6%
~1万5千円程度 1.0%
~2万円程度 1.6%
~3万円程度 0.7%
3万円以上 0.0%
その他 1.0%
喪中見舞いの相場【現金やギフト券の場合】
~1,000円程度 15.0%
~2,000円程度 10.2%
~3,000円程度 24.4%
~5,000円程度 32.3%
~1万円程度 13.5%
~1万5千円程度 1.5%
~2万円程度 0.8%
~3万円程度 1.1%
3万円以上 0.0%
その他 1.1%
※複数回答
喪中見舞いを贈る際に気になるのが相場ではないでしょうか。みなさん、どのくらいの金額のお品物を贈っているのか、実態をみてみましょう。
まず、「お線香やお花などのお供物をいただいたときにいくらくらいのものでしたか」とお聞きした結果がこちらです。

最も多かったのは、「〜3,000円程度 30.2%」。
次いで、「~5,000円程度 22.0%」が多く、その後は「〜1,000円程度 19.7%」、「〜2,000円程度 19.3%」の順となりました。
お線香やお花などのお供物を贈る際は、1,000〜5,000円程度を目安にお品物を選ぶとよいでしょう。
では、現金やギフト券の場合はどうでしょうか。
最も多かったのは「〜5,000円程度 32.3%」で、次に「〜3,000円程度 24.4%」が多くなっています。
3番目は「〜1,000円程度 15.0%」で、4番目は「1万円程度 13.5%」という結果になりました。
喪中見舞いで現金やギフト券を贈る場合の相場は、1,000〜1万円程度が目安となります。
もちろん故人やご遺族との関係性によって金額は上下しますが、金額に悩まれた際には参考にしてみてください。
喪中見舞いにカタログギフトをもらうとどう思う?
近年、ギフトで人気となっているカタログギフト。
さまざまなジャンルのお品物が揃ったカタログのなかから、贈り先さまが欲しいものを自分で選ぶことができるのが最大の魅力です。お祝い事からちょっとしたお返しまで、多種多様なシチュエーションで選ばれています。
では、喪中見舞いでカタログギフトを贈るのはどうでしょうか。
アンケートで「喪中見舞いにカタログギフトをもらったらどう思いますか」とお聞きした結果がこちらです。

喪中見舞いにカタロギフトをもらったらどう思う?
とてもうれしい 10.8%
うれしい 26.3%
どちらでもよい 41.0 %
他の物の方がいい 4.5%
もらいたくない 17.5%
「とてもうれしい 10.8%」、「うれしい 26.3%」、「どちらでもよい 41.0%」をあわせて、約8割の方から受け入れられていることがわかりました。
喪中見舞いにカタログギフトを贈るのは失礼じゃないの? といった心配をする必要はなさそうです。
また、カタログギフトなら好きなもの・必要なものを選べるので、受け取った方が「同じ品物が重複して困る」「不要なものをもらって困る」といった心配がないのもうれしいですね。
喪中見舞いはもちろんのこと、時代とともにギフトのかたちも変化していきますので、ぜひ、最新の動向をチェックして、ギフト選びの参考にしてみてください。