香典返しにおすすめのお菓子を紹介　選び方や気をつけるポイントついても解説

香典返しとは、お通夜や葬儀で故人にお供えいただいたお香典へのお返しのことを言います。また、香典返しには「不祝儀を後に残さない」という意味を込めて「消えもの」を贈るのがマナーです。

「消えもの」のギフトはさまざまありますが、なかでも人気の高いのがお菓子のギフトです。贈り先さまの好みに合わせてさまざまな種類から選ぶことができ、かつ、贈り先さまの年齢層を考えて選ぶこともできます。
また、安心感の高い定番のお菓子だけでなく、最新のトレンドを取り入れたお菓子を選ぶことができるのも人気が高い要素のひとつです。
この記事では、香典返しにおすすめのお菓子のギフトを和菓子・洋菓子別にご紹介します。さらに、選び方のポイントだけでなく、香典返しのマナーについても詳しく解説していきます。

香典返しにお菓子がおすすめである理由は？

香典返しには、後に残らない「消えもの」を贈るのがマナーです。舞台用語である「消えもの」は、使ったり食べたりするとなくなるものを指し、食べ物のギフトや消耗品のギフトを指す言葉としても使われています。
特に、お菓子のギフトは気軽に食べることができるため、贈り先さまに気を遣わせないものとして人気です。不幸を後に残さないイメージにもつながることから、香典返しにおすすめのギフトであるといえます。

香典返しにお菓子を選ぶときのポイント

お菓子のギフトは種類が豊富なため、何を選べばよいのか迷ってしまうことも多いでしょう。特に「香典返し」としてお菓子のギフトを選ぶときは、他の贈答シーンと異なるポイントを押さえておく必要があります。

個別で包装されているものを選ぶ

和菓子・洋菓子を問わず、香典返しにお菓子を選ぶときは個包装されているものを選ぶのがおすすめです。単身者の方に贈る場合、大きいサイズのお菓子では食べ切ることができないケースが想像されます。その点、個包装ギフトなら手軽に食べることができます。
また、種類が豊富な個包装のギフトなら、さまざまな方に喜んでいただけます。人数が多い贈り先さまや、職場の方への香典返しにもおすすめのギフトです
個包装のお菓子のギフトのメリットは、保存がしやすい点や、他の方へのお裾分けがしやすい点にあります。シーンに合わせて選ぶようにしましょう。

落ち着いたデザインのパケージを選ぶ

香典返しは、弔事のお返しです。華美な色味やデザインの包装は避け、落ち着いたものを選びましょう。
色味に関しては、仏事の場合「グレー」「銀色」「白」「薄紫」「紺色」などを選ぶのが一般的です。はっきりしたトーンは避け、目立たない色合いのものを選ぶべきでしょう。
デザインについては、無地・柄物どちらでも問題はありません。しかし、お悔やみの場に艶やかな花柄というのはふさわしくありません。仏事の場合「菊」「小花」「雲」の模様が描かれていればほぼ問題はないでしょう。
あくまでも控えめな色・柄を意識するように心がけましょう。

なるべく賞味期限の長い物を選ぶ

さまざまなギフトに言えることですが、とくに香典返しの場合は、受け取られた方がすぐに食べるかどうかがわかりません。賞味期限が短い生菓子などは、かえって贈り先さまに気を遣わせることになってしまいます。
贈り先さまの家族構成などを考えた上で、先方の負担にならないような、できるだけ日持ちのするお菓子のギフトを選びましょう。
贈り先さまが生菓子が好きなことがわかっていて、かつ香典返しを持参できるといった場合は贈っても問題ないでしょう。その際は、生ものであることを一言添えてお渡しします。

重いものは避ける

配送の場合は問題ありませんが、葬儀当日に香典返しをお渡しする場合は、持ち帰ることも考えて、重いものやかさばる品物は避けましょう。

香典返しに喜ばれるお菓子のポイント

人気の高いお菓子のギフトですが、あくまでも「香典返し」としてお渡しするものですから、お祝いやお礼の場で贈る場合とは、気をつけるべきポイントも異なります。ひとつずつ見ていきましょう。

こだわりのあるものを選ぶ

ただ人気のある有名なお菓子を選ぶより、何かこだわりのポイントがあるものを選ぶのがよいでしょう。原材料にこだわったお菓子や、その地域の隠れた名店のお菓子などもよいですね。
単身者や少人数のご家庭に贈る場合、量が多いと先方の負担になってしまうこともあります。量より質を重視したお菓子を選ぶのがおすすめです。

季節感のあるものを選ぶ

季節感を反映したお菓子のギフトもおすすめです。夏場なら水羊羹やゼリーなど冷やして食べるお菓子を選ぶと喜ばれるでしょう。旬の果物を使ったフルーツを意識して選ぶのもおすすめです。
缶入りタイプや密閉包装のお菓子のギフトなら、賞味期限にも余裕があります。あわせて考慮して選びましょう。

詰め合わせを選ぶ

単品のお菓子を贈るより、数種類のお菓子の詰め合わせの方が、さまざまな方に喜ばれるでしょう。バラエティ豊かな詰め合わせのギフトなら、単身者の方にも選ぶ楽しみができますし、ファミリー層にも喜んでいただけるでしょう。
一種類のお菓子の場合、異なるフレーバーの詰め合わせにするなどして、変化を持たせるのもおすすめです。

職場への香典返しに選ぶ

お菓子のギフトは、会社の方へ贈る香典返しとしても人気です。
職場の方からいただく香典は、連名であることがほとんどです。年齢や性別、ライフスタイルもバラバラですので、一人ひとりに個別の香典返しを渡すより、個包装のお菓子を渡すほうがスマートです。
また、連名の香典をいただく場合、一人ひとりの負担額が少額であるため「香典返しは不要」と言われるケースも多くみられます。とはいえ、何かしらのお返しはしたいもの。その場合、個包装のお菓子ならお互いの負担も少なくて済みます。

香典返しを贈るときのマナー

香典返しを贈るときに気をつけたいのが、贈ってはいけない品物に関することや、贈り方に関するマナーについてです。マナー違反にならないよう、事前にしっかり知っておくことが大切です。

香典返しに贈っていけないもの

肉や魚

肉と魚をそれぞれ指して「四つ脚（＝四足獣）生臭い（＝魚）」という言葉があります。両方とも殺生を連想させるため、仏事や葬儀関連には避けるべきとされています。

お酒・昆布・鰹節など

いずれも慶事に用いられる「縁起物」であるため、不祝儀の場にはふさわしくないといわれています。

金券や商品券

絶対に贈ってはいけないものではありませんが、金券や商品券には金額が明確に印字されているため、現金を渡しているのと同じ状態となってしまいます。
特に目上の方に贈る場合、金額がわかるものを渡すのは失礼にあたるため、避けるべきであるといえます。

香典返しに贈ってはいけないものをさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

香典返しにふさわしい、のしや包装を

水引

香典返しをはじめとした弔事ののしは、繰り返しを避ける「結び切り」の水引を選びます。黒白が一般的ですが、関西から西日本の場合は黄白の水引を用いることもあります。
本数は、割り切れる数＝偶数がふさわしく、4本結びを基本とします。

表書き

仏式の場合は「志」と書きますが、関西から西日本の場合は「満中陰志」と書くこともあります。どちらの言葉にも「遺族からのささやかな感謝のしるし」という意味が込められています。

名入れ

基本的には喪家の姓のみを書きますが、喪家の姓の下に「家」をつけることもあります。
墨の色は「薄墨」を用います。急な不幸で墨をする時間がなかった、悲しみで流れ落ちた涙が墨の色を薄くしたなど謂れは諸説ありますが、故人と別れる寂しさや、遺族への配慮が感じられるからといわれています。

宗教に応じた挨拶状作成

リンベルでは、香典返しに関するさまざまなサービスをご提供しています。

香典返しに添える挨拶状は、仏式奉書（戒名あり・なし）、神式奉書、キリスト教式奉書など、各宗教に応じた多様な定形文のほか、家族葬に向けたカードもご用意しております。 文章に悩むことなく、礼儀に則した奉書に挨拶文を記載し、折りたたんで封筒に入れた上で商品にお付けいたします。

また、ご自身で作成したものを印刷するオリジナル挨拶状、プロが作成するオリジナル挨拶状も有料でご提供しております。

香典返しを贈る時期

香典返しを贈る時期は「法要後1ヶ月以内」が目安といわれています。ですが、一般的には忌明け法要の翌日に贈る方が多いようです。忌明けは宗教によって異なりますので、忌明け前に贈らないよう十分注意しましょう。
仏式の場合、忌明けとなる四十九日の法要後に贈ります。神式の場合は亡くなられて５０日目の「五十日祭」の後、キリスト教では亡くなられてから1ヶ月目の「追悼ミサ」や「昇天記念日」の後に贈るのが通例です。

香典返しの相場

香典返しの金額は、いただいた香典の1/3〜半額程度を目安とするのが一般的です。たとえば1万円の香典をいただいた場合、3,000〜5,000円程度が相場の目安となります。
贈り先さまが目上の方であれば1/3返し、年下の方であれば半返しとするのがよいでしょう。お礼の気持ちを示したいあまり高額に香典返しを贈ることはかえって失礼にあたるので気をつけましょう。
また、高額な香典をいただいた場合は厳密な金額にこだわらず、感謝の気持ちを伝える気遣いを示すことも大切です。

エクセル注文が可能

リンベルでは、香典返しをご注文いただく際のサポートサービスが充実しています。パソコンやスマホからのお届け先登録が大変という方に便利なサービスです。

リンベルで香典返しをご注文いただくと、エクセル注文をご利用いただけます。専用フォーマットのエクセルでご注文内容を入力いただき、指定画面から送信するだけ。宛先が多い場合も、まとめてご注文いただくことが可能です。

また、FAXや郵便でご注文いただいた場合は、お届け先住所登録が不要のわかりやすいご注文セットをお届け。専用のコールセンターのサポートでご注文いただけるので、安心してご利用いただけます。

香典返しにおすすめの和菓子

通常、香典返しを贈るときはギフト専門店や百貨店、葬儀社を通じて手配をします。その場合、たいていカタログやインターネットを見て注文することになりますが、種類が多すぎてどれを選べばいいか悩んでしまうこともあるでしょう。
ここからは、ギフトのプロ・リンベルが和菓子・洋菓子別に価格帯ごとのおすすめギフトをご紹介します。

【3,000円未満】香典返しにおすすめの和菓子

中谷武司協会　サトナカ　お結び

とらや　小形羊羹９本入

和菓子　村上　黒糖ふくさ餅　　８個入

【3,000円～5,000円】香典返しにおすすめの和菓子

塩瀬総本家　志ほせ饅頭・焼菓子詰合せ

福砂屋　カステラ・オランダケーキ詰合せ

金澤兼六製菓　金澤小町

【5,000円以上】香典返しにおすすめの和菓子

杉谷本舗　五三焼かすてら（金箔入）詰合せ

山形の極み　山形県　錦屋　小倉汐羊羹

船屋秋月　京銘菓詰合せ

香典返しにおすすめの洋菓子

ここからは、香典返しにおすすめの洋菓子をご紹介します。フレーバーのラインナップの豊富さが魅力の洋菓子のギフトは、大人数向けのギフトとしておすすめです。
老舗の味から、トレンドをおさえた詰め合わせまで幅広くご紹介していきます。

【3,000円未満】香典返しにおすすめの洋菓子

山形の極み　山形県　ＥＳＣＡＲＧＯＴ　フロランタン　５個入

銀座ウエスト　リーフパイ

千本松牧場　ミレピーニアイスクリーム

【3,000円～5,000円】香典返しにおすすめの洋菓子

ゴディバ　ラングドシャクッキーアソートメント

山形の極み　山形県　ＥＳＣＡＲＧＯＴ　レーズンバターサンド　１４個入

千本松牧場　アイスクリームセット

【5,000円以上】香典返しにおすすめの洋菓子

フランス菓子　ペシェ・ミニヨン　〈北海道からの福音〉【北海道函館市】〈フランス菓子　ペシェ・ミニヨン〉マカロン詰合せ　１６個

銀座ウエスト　ドライケーキ詰合せ

日本橋　千疋屋総本店　フルーツポンチ

香典返し選びに悩んだらカタログギフトの選択肢も

お菓子以外の品物もご検討中の方には、カタログギフトもおすすめです。
贈り先さまの好みに合わせて贈り先さま自身が品物を選ぶことができるので、確実に喜ばれる品物をお贈りすることができます。
また、リンベルでは幅広い価格帯と豊富なカテゴリのカタログギフトを取り揃えておりますので、贈り先さまとの関係性やご予算に合わせたカタログギフトをお選びいただけます。

カタログギフト　こちょう（胡蝶）コース

カタログギフト　玉緒（たまのお）〈香典返し・法要引出物用〉

カタログギフト　ネプチューン＆トリトンコース（香典返し・法要引出物用）

香典返しの特集ページはこちらから＞

アート水引サービス

水引を結ぶということは、大切な方へ贈るプレゼントに時間と手間をかけるということです。印刷で簡略化する傾向もありますが、感謝やお祝いの気持ちを込めて贈るお祝い返しには、やはり本物の水引をつけたいものです。

リンベルでは、心からの感謝の気持ちを贈り先さまに伝えられるお手伝いとして「アート水引サービス」をご提供しています。ハッと目を引くようなおしゃれなデザインの水引から、マナーをしっかりおさえた落ち着いたデザインのものまで、贈る方の目的に合わせたさまざまな種類の水引から選ぶことができます。

「アート水引サービス」では、オリジナルデザインの水引を無料でつけることができます。豊富な品揃えと実績、クオリティに自信をもつリンベルだからこそ、受け取る方の気持ちを考えたサービスをご提案します。

まとめ

今回は、香典返し・法要返しにおすすめのお菓子のギフトをご紹介しました。
リンべルがおすすめする価格帯別和菓子・洋菓子のギフトは、香典返しに最適な形態であることはもちろん、ギフトとしての人気度も高いので、どなたに贈っても喜んでいただけるでしょう。
どんなものを贈ればよいか悩んでいる方は、是非香典返しの特設ページなども参考に検討してみてください。
香典返しを贈る贈り先さまの住所が分からない場合は、リンベルが無料で提供している「あとらくギフト」を是非ご活用ください。SNSなどのメッセージ機能でURLを送るだけでギフトをお贈りすることができるので、香典返しの品物も遅れることなくスマートに贈ることができます。
また、ラッピングやのしのマナー、香典返しの贈り方そのものに不安を感じている方には、リンベルオリジナルのギフトサービスがおすすめです。香典返しを贈る上で必要な手続きやマナーを、ギフトのプロ・リンベルが無料でサポートします。詳しくは特設ページをご覧ください。