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100年以上前のこと、スイスのヴァルデンブルク渓谷という美しい丘陵地帯に位置するヘルシュタインという小さな村に、ジョージ・クリスチャンとポール・カッティンという時計職人がやってきました。2人はそこで時計会社を設立し、近くを流れる小川の名前ーORIS（オリス）－と名付けました。ここから、オリスの歴史が始まりました。
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美しさと実用性を兼ね備えた高品質の時計を作りたいというビジョンの元、ジョージとポールの2人は製作に勤しみました。1904年、創業の年に2人は最初の懐中時計を発表。美しくリーズナブルな時計を作る会社としてオリスの名は知れ渡り、1920年代には、世界中に時計を輸出するまでになりました。
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しかしながら、オリスの歴史は順調なだけではありませんでした。政府による法令に苦しめられたり、戦争の影響を受けたりなど何十年にも渡る様々な打撃を乗り越え、オリスは1952年、初めて自動巻き時計を導入します。それが社歴に残るムーブメント、キャリバー601を搭載した時計でした。その後、高精度のクロノメータームーブメントであるキャリバー652（1968年）を製作し、その技術力の高さを証明。世界最大10社のひとつに数えられるほどに成長、年間120万個におよぶ時計を製作し、黄金時代を築きます。
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しかし、60年代に登場したクオーツ時計による「クオーツショック」の影響で、オリスは再び事業の危機を迎えます。事業復活の鍵は、機械式時計の製造に戻り、その伝統を復活させることでした。
1991年には、ムーンフェイズ付きの複雑時計を可能にしたキャリバー571を発表。1997年にはケース脇のボタンで時間調整ができるワールドタイマーを実現。オリスは、創業以来の伝統に裏付けられた高い技術力を結集してエポックメイキングなキャリバーを開発し続け、創立110周年を迎えた2014年には、10日間のパワーリザーブを可能にしたキャリバー110を完成させます。
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オリスの歴史を彩る数々の名作は、最新技術によって美しく再現され、新たな愛用者を獲得。先進を目指す意欲的な新製品は、多くのファンが毎年、心待ちにしています。
オリスは今もなお、100年以上前にカッティンとクリスチャンが創業したヘルシュタインの地にあり、スイスの時計業界で最も先駆的かつ革新的な時計会社として発展を続けています。
スケルトンリストウォッチ
ORIS ARTELIER
ORIS ARTELIER スケルトン
321,000 POINTS
躍動するムーブメントから時計の息吹を感じるスケルトンウォッチ。大きな開口部から見える時を刻む精緻な機構には、ORISの100年に渡る伝統と革新の技術が込められている。魅惑的なメカニズムの世界を所有する喜びは機械式時計だけのもの。スタイリッシュな装いにフィットする美しいデザインにも注目。
- ケース
- Oris Artelier, 直径3.3×厚さ1.2cm, ステンレススティール
- ムーブメント
- 自動巻 スケルトン
- ダイヤル
- シルバー
- ブレスレット
- 腕回り19cm(調整可)、ステンレススティール
- 機能
- 日常生活用防水
自動巻き（38時間パワーリザーブ）
28,800振動
ORIS ダイバーズ 65
223,000 POINTS
オリス初のダイバーズウォッチである名作、「ダイバーズ 65」。その美しいヴィンテージデザインを最新の製造技術を駆使して新たなタイムピースにリメイク。ブラックのミラーダイヤルに夜光を施した大きめのインデックスはダイバーズ65の特徴。大きく湾曲したドーム型風防が60年代のヴィンテージ感を醸し出している。
- ケース
- Oris Divers、直径4×厚さ1.3cm、ステンレススティール
- ムーブメント
- 自動巻 デイト
- ダイヤル
- ブラック
- ストラップ
- レザー（牛革）
- 機能
- 10気圧防水
自動巻き（38時間パワーリザーブ）
28,800振動
ポインターデイトリストウォッチ
ORIS BIG CROWN
ORIS BIG CROWN ポインターデイト
196,000 POINTS
オリスの伝統的なモデルの一つが、ビッグクラウンと呼ばれるアヴィエーションウォッチ。ビッグクラウンとは、分厚いフライトグローブを付けたままでも操作がしやすいように設計された大型のリューズのこと。最初の発売は1938年。パッと見て日付が分かるポインターデイト機構とのコンビネーションでパイロットから絶大な支持を集め、大ヒットとなった。そのクラシックで端正なデザインには航空時計のロマンが宿る。
- ケース
- Oris Big Crown, 直径4×厚さ1.2cm、ステンレススティール
- ムーブメント
- 自動巻 ポインターデイト
- ダイヤル
- ブルー
- ブレスレット
- ステンレススティール、腕回り20cm（調整可）
- 機能
- 日常生活用防水
自動巻き（38時間パワーリザーブ）
28,800振動
ALL SWISS MADE
高級機械式時計の理解を深めるために知っておきたい用語集
- ムーブメント
- 時計を動かす機構。心臓部。機械式時計では手巻き式と自動巻きの2種類がある。電子式時計にはクオーツが入っている。
- キャリバー
- 時計の心臓部であるムーブメントの型番。キャリバー61、キャリバー118とあれば、型番が61番、118番という意味。“設計番号”と捉えると分かりやすい。
- ローター
- 自動巻き時計の主要なパーツの１つ。腕を動かすことでローターが回転し、それによってゼンマイを巻き上げる。主に扇形をしており、ムーブメントの一番外に付けられる。そのため、ムーブメントの中で一番目立つパーツであり、メーカーごとに素材やデザインに工夫を凝らしている。
- スケルトン
- 内部が見える素材、構造のこと。
- 振動数
- 時計内部の時間のペースを作る機構が1時間に動く回数。現在の主流は「28,800振動」で、多くの機械式時計が採用。一般的に「28,800振動」以上をハイビート、未満をロービートと表現する。ハイビートであるほど精度が高いとされるが、調整や設計の難易度も高い。ハイビート、ロービートともに利点とデメリットがあり、ヴィンテージウォッチではそれぞれに根強いファンがいる。
- ダイバーズウォッチ
- 潜水用の時計。ISOの規定では、100mの潜水に耐え、時間を管理するシステムを要する時計と定義されている。
- アヴィエーションウォッチ
- 航空時計のこと。航空エンジニアやパイロット用時計の呼称。空路運行に必要な特殊機能を搭載している。
- ポインターデイト
- 文字盤に１～31の数字を記し、針で日付を示すカレンダー機能のこと。1938年にORISが世界で初めて開発、世界的に大ヒット。現在も多くの時計に採用される人気の高いモデル。
- ダイヤル
- 文字盤のこと。
- 風防
- 腕時計の時間表示部分や内部を保護するために、ダイヤルの上に設置されている透明な部分を示す。サファイアクリスタル、ミネラルガラス、プラスチックなどが用いられる。形状は、ドーム型やボックス型、カットガラスからフラットまで様々。
- パワーリザーブ
- 機械式時計のスペックの１つ。主ゼンマイを完全に巻き上げた状態から時計が連続して何時間動き続けられるかを示す。
