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商品本部 食品MDグループ(新卒:入社5年目)

食品MD(マーチャンダイザー)として、ストックフードの商品開発を担当

KANA

学生時代はコミュティデザインを学び
制作物を通しての過疎地域のコミュニティ再生を実体験

高校時代は美術部に所属していまして、その延長でデザインを学びたいと、芸術系の大学に進学しました。専攻したのは、コミュニティデザインという学科で、地域のなかに入り、そこに暮らす人自身が課題を解決し、持続可能な地域づくりができるように支援する手法を学んでいました。私もゼミの課題では山間部の集落に頻繁におじゃまして、地元住民のコミュニケーションを活性化させる取り組みを体感していました。主に地域の情報を共有するフリーペーパーやニュースレターを制作・発行し、コミュニティの再生を目標に活動を行っていました。

リンベルの代表ブランド「極みシリーズ」のコンセプトに触れ
その事業意義に共感しエントリーを決める

就職活動では、デザイン関係にこだわりをもっていたわけではありませんが、できれば何かモノを残せる仕事に就けないかなとは考えていました。リンベルへのエントリーは、事前にその業種とブランドについて知ることがあり、魅力的な企業との認識があったからです。

実は大学の教授にリンベルの「極みシリーズ」というブランドのロゴ制作をされた方がいらっしゃいまして、授業の中で教授がこれまで手掛けた作品を紹介いただく時間があったのですが、その中にリンベルのブランドである「極みシリーズ」が含まれていました。「極みシリーズ」のロゴとブランド、そしてリンベルの業務内容を取り上げ説明いただいたことで、リンベルに対して良い印象を持つことになります。

「極みシリーズ」の内容は、品質が高くても知名度が低い、地元山形産のグルメ商材などを掘り起こし、極みブランドとして商品化を行い、ハイクオリティなカタログギフトを制作して全国に流通させる取り組みと伺いました。

この取り組みは、地域の小さな生産者の糧になりますし、リンベルにとっても全国の市場に流通していない優良な商材を発見し、開発するチャンスでもあります。そして、私が大学で学んでいた地域支援にも寄与するビジネスモデルとの理解に至り、地域振興とモノづくりが可能なリンベルへのエントリーを決めました。

食品MDグループへの配属となるが
広範囲な業務理解のため入社1年目は購買部の預かりに

結果縁あって、リンベルに採用していただくことになり、配属先は商品本部の食品MDグループという食品系の商品を開発する部署に決まります。MD(商品開発担当者:マーチャンダイザー)は、カタログに掲載する商品を選定する役割があるのですが、すでに掲載している商品の継続調整の他に、まだ仕入れていない新しい商品を自分で探して、仕入先と交渉し、掲載商品に追加してく業務なので魅力的な職種に感じました。

ただし、最初の1年目は、商品開発の前後となる業務を覚えておいた方がよいだろうとの部署の方針で、MD配属のまま商品の調達を担当する購買部の仕事のお手伝いをさせていただくことになります。

購買部では、MDが取扱いを決めた商品を調達し、管理することを業務としていまして、商品を発注してお客様に届ける手配を行うのですが、単純な手配に止まらず、在庫管理の適正化や物流の効率化などが常に求められています。例えば在庫管理でしたら在庫が増え過ぎないように、ストック量と注文量のバランスを確認しながら、追加注文などを行う必要があります。また、物流面では、商品により一度リンベルの倉庫に在庫を積んでからお客様配送するべきか、仕入先からお客様に直接配送するべきかなど、コストや効率性を考えた物流の組み立てを行います。MDとなる前に購買部の仕事を覚えたことで、商品供給全体の流れがつかめ、商品開発業務においても在庫や物流の留意点を意識しながら、仕入先との取引交渉に臨むことができるようになりました。

MDとして麺類他、ストックフードの担当に
新規商品開発をミッションにメーカーとの交渉を重ねる

予定通り2年目から、食品MDグループでMDとしての業務に臨みます。食品MDは食品カテゴリ別の担当制になっていまして、現在私は、そば・うどん・ラーメンなどの麺類を主とした、消費期限の長いストックフードを担当しています。

1冊のカタログギフトの中にストックフードが占めるページ数の割合はさほど多くはありませんが、カタログのクオリティを高めるためには、商品のバリエーションを担保し、それぞれの品質を高めていく必要があります。そのために、他社のカタログ紙には掲載されていない優良な商品の新規追加がMDの重要な仕事となります。同時に売上(交換率)の高い、既存掲載商品の掲載継続交渉も大事な業務のひとつです。

新規、継続いずれの場合も、商品内容物の組み合わせや数量などを仕入先メーカーの担当者さんと相談し、価格、仕入数などについて交渉を行います。継続掲載する場合も条件変更などがありますので、それぞれの交渉要件を覚え、より良い条件を引き出すための交渉術を学んでいく必要があります。もちろん新人がいきなりビジネスモード全開の交渉などできるはずもありませんので、先輩MDに手取り足取りサポートいただきながら、少しずつ交渉術を学んでいきました。先輩MDの方には、何でも相談できる環境を作っていただいていますので、感謝しかないですね。また、先輩が実際にメーカーさんと交渉されている電話も非常に勉強になりまして、ついつい聞き耳を立てて自身の交渉時の参考にさせていただいています。

新規商品の発掘と
開発商品の売上確認がMDの醍醐味

交渉事の他には、仕入れが決まった商品のスペックや画像の収集・整理や紙面レイアウトの確認・校正などの業務があります。レイアウトチェックの場合、より売上(交換率)が上がる紙面にするにはどうしたら良いか?商品の魅力を引き出すにはどうしたら良いのか?という視点を持って確認を行っています。

この業務では、大学でデザインを学んだ経験が役立っていると思っています。デザイン・構成の引き出しがあるので、文字の大きさや写真などの配置の変更により、商品がより引き立つような紙面構成になるようにチェックを重ねています。

新規に加える商品を探すことは、MD全体のミッションですので、やはり情報収集は欠かせません。日々読む雑誌などでも、ストックフードの紹介が載っていると必ずチェックするようになりました。先輩や上長から情報提供をいただくこともあります。まだ新人なので先輩方のように地方に出向いての商材探しは体験したことがありませんが、商材探しの出張に行くことが直近の目標です。地方には、まだ知られていない名品がたくさんあると思いますので、発掘して全国に流通させることができれば嬉しいですね。

MDの業務としてはもうひとつ達成感を感じることがありまして、日々カタログ紙に掲載された商品の売上(交換率)が確認できるので、自分が追加した商品やセット内容を変更した継続商品などの成績を確認して、売上が伸びているとやはり嬉しく感じます。それがMDの醍醐味なのかもしれません。常にこの達成感を感じられるよう努力していきたいですね。