1969年創立以来、ロングセラー商品であるシガ-ルをはじめ、吟味された素材を使い、手作りの心を大切にしている〈ヨックモック〉。創始者である藤縄則一は、戦後、原材料の確保に苦労しながらも作った菓子が人々に喜びをもたらすのを目にし、心を打たれたそう。ここに、生涯を菓子作りに生きた藤縄の原点があり、その情熱は“本物の美味しさ”という品質を守り抜く〈ヨックモック〉に今も息づいています。 原材料の配合だけでなく、品質に対する厳しいチェックや、 お菓子のもつ特性にあわせた機械の自社開発など今でも改革を続けています。
昭和22年、高級レストランとして出発した〈ウエスト〉は時代のニーズに合わせ音楽喫茶に転身、文化人が集うカフェとして新たな歴史を刻みながら、洋菓子作りの技を磨いてきました。スタイルが変われど人工の香料、色素などをできる限り使わず、素材本来の風味を生かした手仕事の味を目指す〈ウエスト〉。
有名なリーフパイなどのこだわりの詰まった焼菓子は、文化人をはじめ世代を問わず幅広い世代に愛され続けています。
目利きが選んだ高級品が揃うフルーツショップの老舗〈千疋屋総本店〉。そのはじまりは1834年(天保5年)、武蔵の国埼玉郡千疋の郷(現在の埼玉県越谷市千疋)の侍であった初代大島弁蔵が江戸、葺屋町(現日本橋人形町3丁目)に「水菓子安うり処」の看板を掲げ、フルーツと野菜類を扱う店を構えたことに遡ります。その後、三代目代次郎が、外国産の果物を輸入するとともに国産果物の品質改良に力を注いだ結果、日本初の果物専門店となる〈千疋屋総本店〉の基礎ができあがりました。創業から170年余り、今も変わらず世界のよりすぐった四季の高級フルーツを提供し続けています。
1961年、アルザスの菓子職人の後継者として生まれたピエール・エルメは、14歳からパティシエとしてのキャリアをスタートさせ、20歳でフォションにてエグゼクティブパティスリーシェフとなりました。以来、芸術とも呼べる究極のスイ―ツ作りに没頭し、今や世界のスイ―ツ界をリードするカリスマパティシエとして認識されています。2007年にはフランスの最高勲章である「レジオンドヌール勲章シュヴァリエ」を授章。徹底的にこだわり抜いた素材と精緻な技巧を駆使して創り上げる数々のスイーツは繊細で世界中の人々に愛されています。
1786年創業の由緒正しいウィーン王宮御用達菓子司〈デメル〉。オーストリア皇帝として長きにわたりヨーロッパに君臨し、神聖ローマ帝国を統治 したハプスブルク家の紋章をブランドマークとする、ウィーン王宮御用達菓子司ブランドです。ザッハトルテをはじめ、〈デメル〉を代表とする、アンナトルテ、ジャム、手作りチョコレートなど、伝統を貴ぶ華麗で優雅なお菓子は、世界中の女性 をとりこにしてきました。そして220年以上のときを経た今でも、世界最高峰の洋菓子舗として、世界の人々に愛され続けています。
歯学博士・料理研究家として多くの雑誌やメディアで活躍している田沼敦子さん。その2つの知見を活かした、「食べること・生きること」というテーマに「よく噛む」というメソッドを取り入れた講演や、「よく噛む」をテーマとした著書など、独自の視点が注目を集めています。その田沼さんが「食・セレクト」をコンセプトに、自身がプロデュースしたこだわりのお取り寄せセレクトショップが〈清薫洞〉です。〈清薫洞〉の商品はすべて、田沼さんが各地で厳選した食材を、時間が許す限り、田沼氏自らがキッチンに入り、一つ一つに心をこめて、ていねいに作られています。
雲仙が日本初の国 立公園に指定された翌年、昭和10年10月10日に外国人避暑客 向けにオープンした〈雲仙観光ホテル〉は、平成15年には登録有形文化財に登録されました。この九州唯一のクラシックホテルでは、空間やサービスはもちろん、食に対しても強いこだわりを持ち、国内外から訪れる多くの方々のニーズに応えるため、たゆむことなき味の探求と、厳選した素材と作り手の感性によって生み出される、感動ある味わいを提供し続けています。