おせちには欠かせない数の子、黒豆、田作りの三肴はもちろん、冬の美味、寒ブリ料理や、根菜、タコなど地元の食材を贅沢にあしらった筑前煮など、富山の祝い膳に欠かせない料理を縁起の良い八角重につめました。めでたさもひとしおの内容です

[壱の重]
出世魚で知られる富山産寒ぶりの黒糖焼き、桜鱒の西京焼き、立山ポーク八幡巻きや飛騨牛ローストビーフなど全12品。ローストビーフにはサーロインを使用。子宝を願ういくら醤油漬けが盛り付けられた陶器には、祝い膳に華やかさを添える「寿」の文字がしたためられています。
[弐の重]
中心にたっぷりと盛り付けてあるのが、富山のおせちに欠かせない、山海の幸を取り揃えた越中伝統の「筑前煮」。子孫繁栄、健康長寿など、おめでたいいわれのある10の食材で迎春を祝います。その他、田作りや数の子、にしんや鮭など全9品です。
[参の重]
富山を代表する逸品「ぶりかぶら寿し」は、脂がのった寒ぶりを白カブではさみ、糀で漬け込んだ冬のごちそう。車海老に甘海老、あわび福良煮にゆりねや干し柿など、口福をもたらす全10品を詰め合わせました。

こちらはより華やかなパーティー向けの三段重です。伝統的な越中の祝い膳に加え、洋のごちそうも随所にちりばめました。一流の料理人がバランスよく調えた三段重は、シャンパンやワインとも相性抜群です。

[壱の重]
古くから神事に用いられるあわびをはじめ、出世魚のぶり黒糖焼き、長寿の象徴の車海老、紅白なますと伝統のおせち料理に加え、フォアグラレモンゼリーやクリームチーズの雪中漬など洋酒にも合う料理を取り揃えました。
[弐の重]
弐の重には、膳を一段と華やかにする伊勢海老を。五万石では活き伊勢海老を詰める直前に調理、味噌もたっぷりお楽しみいただけます。洋のメインは飛騨牛のローストビーフが。成長を願うすす竹、”めでたい”鯛子、”銭を得る”ぜんまいなど、縁起のよい食材をひとつひとつ丁寧に調理した滋味深い12品目の筑前煮もお楽しみください。
[参の重]
参の重にはぶりかぶら寿しはもちろん、繊細な味わいをおぼろ昆布で包み込んだ白海老昆布〆のほか、鯛の竜皮巻き、かじきの昆布〆など、豊かな海の幸を中心に13品を詰め合わせました。おせちの祝い肴の一つ、黒豆は、ゼリー仕立てで現代風にアレンジ。

現存する日本最古の酒造好適米と言わる「雄町」。"オマチスト"と自称するファンがいるほど人気の高い酒米ですが、栽培の難しさから戦後は絶滅寸前、"幻の酒米"と呼ばれるほどに作付けが減少しました。しかし、雄町を求める酒蔵の声は根強く、岡山県を中心に栽培が再開され復活を遂げることになります。その雄町だけを使い、精米歩合48％で醸したのがこちらの、その名も「雄町」です。
約300年の歴史を持つ寿虎屋では、本場、岡山から雄町を取り寄せ、江戸時代から続く技術の粋を尽くして、落ち着いた吟醸香に、深い味わいと力強いコクを最大限に引き出したお酒に仕上げました。

寿虎屋酒造がお届けするもう一つの日本酒がこちら。"雫取り"とは、酒袋にもろみを入れて吊るし、圧力をかけずに自然に滴り落ちる原酒の雫（雫酒）だけを集める製法。「雄町」同様、精米歩合48％の雄町と自社井戸で汲み上げた蔵王山系伏流水を使用したこのお酒は、華やかな香りと、力強い味わいの中に上品な甘さを湛える逸品に仕上がっています。熟成によってさまざまな表情が楽しめるのも魅力。
伝統製法と近代酒造技術の融合により、海外のコンペティションの受賞酒も多い寿虎屋。このお酒もIWC2019「SAKE部門」純米大吟醸の部においてシルバーを受賞しました。老舗酒造の自慢の銘酒をどうぞご堪能ください。

琵琶湖の南に位置する忍者の里・甲賀で、明治2年（1869年）に創業した瀬古酒造。滋賀県独自の酒造好適米「吟吹雪」にこだわった「甲賀忍酒（こうがにんじゅ）」シリーズで知られています。その吟吹雪を100％使い、もろみを圧搾機に投入後、圧をかけずに自然に滴り落ちてきたお酒の、初めに出てくる「あらばしり」と最後の「責め」部分を取り除いた特に美味しいところ「中汲み」部分だけを瓶詰しています。圧をかけないことで、雑味がなく上品な仕上がりに。ほのかな吟醸香、生酒のフレッシュ感がありながら、しっかりとした飲みごたえのある一本です。

日本三大地鶏のひとつで、幻の地鶏ともいわれる「地頭鶏」。宮崎県と霧島山麓で古くから飼育されていた原種鶏をルーツにもち、江戸時代、肉が極めておいしいことから、島津藩の地頭職に献上されたことが、その名の由来とされます。鶏ガラで贅沢に出汁をとった自家製スープに、味付きのつくねを加えれば、よりコクのある味わいが楽しめます。肉の旨みと独特の食感をご賞味ください。

ひんやりとした風が吹き抜けるようになるころ、河川敷などで鍋を囲む芋煮会は、山形の秋の風物詩。そんな名物料理が、手順通りに煮込むだけで完成するのがこちらのセットです。A4ランク以上の山形牛の肩ロース肉、無農薬有機栽培の里芋、ぶなしめじ、長ねぎ、こんにゃく、醤油、すべてが山形県産のこだわりよう。材料をカットして煮込むだけで、本格的な山形芋煮が簡単に出来上がります。

旨みがたっぷりで、体を芯から温めてくれる鴨鍋。脂の甘みがたまらない、寒い冬にほっとひと息つけるごちそうです。「鴨ネギ（鴨が葱を背負ってくる）」ということわざがあるほど、鴨肉は古くから日本人に馴染み深いお肉。ボンカナールでは、味わい、肉質、香り、さらに栄養面でも定評のある英国産チェリバレー種を採用、合鴨のジューシーな味わいを堪能できます。鴨肉は一見脂が多く見えますが、コレステロールが少なく不飽和脂肪酸や鉄分、ビタミンB2が豊富。栄養面からもご家族みんなで囲むのにおすすめの鍋です。

北海道産の生にしんから毎年2～3月の短い期間だけ採取できる鮮度のよい腹子を、無漂白で特製の出汁に漬け込んだ「味付け数の子」。海の風味が口の中に広がり、はじけるような食感が魅力です。「天然子持ち昆布」は、産卵期を迎えたにしんが粘着性の強い卵を昆布に産み付けた自然の産物。人工的なものと違い付着する卵の厚みが不揃いですが、旨みとコリコリとした歯応えは秀逸です。